天手長男神社は壱岐最強のパワースポット【長崎県一之宮】

B!

天手長男神社、鳥居 © 仰木一弘 wih LeicaQ

 

「神々が宿る島」と呼ばれている島をご存知でしょうか?

それは、九州北方の海、玄界灘げんかいなだに浮かぶ壱岐島いきのしまです。

島内には1000を超える神社が存在し、日本国内で最も神様の密度の高い場所とされ、さらに神道発祥の地という説もあるとか。

そんな「壱岐島いきのしま」に鎮座するのが壱岐国の一之宮である「天手長男あめのたながお神社」
137段の苔むした石段が社殿まで続きます。

また、「壱岐島いきのしま」は、島全体がパワースポットとされ、大自然や玄界灘の海の幸を求めて訪れる観光客が後を絶たないほど、全国的に人気となっています。

 

 

【ご利益】夫婦円満、安産のご利益があるとされる

天手長男あめのたながお神社」の向かい側には合祀されている天手長比賣あまのたながひめ神社」があります。

現在は、鳥居とともに狛犬が逆立ちした珍しい形の灯篭とうろうだけが残されていますが、その昔、2社の神は川を挟んで年に一度逢瀬を楽しんでいたという言い伝えが残っているそうです。

今では同じ神社にまつられていることから、夫婦円満、安産のご利益があるとされます。

さらに安産の神として「粟島神社」もまつられ、子供の無病息災も祈願されているそうです。

脇のお堂には、県外からも産着うぶぎ(赤ちゃんが着る着物)、子供の衣類などが奉納されていて、昔から子供に関する願いが集まっていたことが感じられます。

 

【所在地・アクセス】全国的にも有名なパワースポット「壱岐島」に鎮座する

九州の北方に浮かぶ、長崎県の「壱岐島いきのしま」に鎮座するため、船、もしくは飛行機で島へ上陸します。

福岡からは、高速船に乗ると約1時間ほど、長崎からであれば飛行機を利用して30分ほどで到着します。

壱岐島いきのしま」は、車で約2時間半ほどで島を一周することができるほどの大きさ。

島内には数多くのパワースポットや観光スポットがあるため、島でレンタカーを借りて移動する方も多くいらっしゃいます。

空港の前や、街中にもレンタカー会社があるので、スムーズに手続きができるよう、「壱岐島いきのしま」へ渡る前にレンタカーを手配しておいても良いでしょう。

<所在地・電話番号>

〒811-5117 長崎県壱岐市郷ノ浦町田中触たなかふれ730
TEL:0920-47-5748

<アクセス>

■壱岐島までのアクセス

①博多港から壱岐島へ行く場合
・高速船・・・約65分(1日2~3往復)
・フェリー・・・約2時間10分(1日2~3往復)

 

②唐津港から壱岐島(印通寺港)へ行く場合
・フェリー・・・ 約1時間45分(1日4~5往復)

 

③長崎空港から壱岐空港へ行く場合
飛行機で約30分(1日2往復)

 

■天手長男神社までのアクセス

①郷ノ浦港から車で約10~15分

②壱岐空港から車で約15~20分

*無料駐車場:約8台収容

 

【ご祭神・ご由緒】

【ご祭神】

天忍穂耳尊ああめのおしほみみのみこと

天照大御神あまてらすおおみかみ」の御子。稲穂の神、農業神として信仰されています。

 

天手力男命あめのたぢからおのみこと

天照大御神あまてらすおおみかみ」が隠れた天の岩屋の戸を手で開けた大力の神、腕力・筋力を象徴する神。力の神、スポーツの神として信仰されています。

 

天細女命あめのうずめのみこと

天照大御神あまてらすおおみかみ」が天の岩屋に隠れた際、その前で踊り誘い出した女神。
芸能の神として信仰されています。

 

【ご由緒】

福岡県にある「宗像大社むなかたたいしゃ」にある書物によると、「神功皇后じんぐうこうごう」の三韓さんかん征伐(古代の朝鮮半島の百済くだら新羅しらぎ高句麗こうくりの3国を服属下においたとされる戦争)の際に、宗大臣(宗像大社の神様)が御手長おてなが」という旗竿はたざおに紅白2本の旗をつけ、これを上げ下げして敵を翻弄したとされます。

そして、最後に玄界灘の沖ノ島に立てたとされ、「天手長男あめのたながお神社」の社名はこの「御手長」に由来するそうです。

 

天手長男あめのたながお神社」は、「延喜式神名帳えんぎしきじんみょうちょう(全国にある神社一覧)」にも記載され、壱岐国の一之宮として崇敬を集めていましたが、鎌倉時代の蒙古襲来によりすたれてしまい、所在も不明となっていました。

江戸時代に入り、当時の藩主「松浦鎮信まつら しげのぶ」は国学者「橘三喜たちばな みつよし」に、式内社(延喜式神名帳に記載された神社)の調査を命じたそうです。

その時に「たながお」という地名をもとに場所を推定し、当地の小さなほこらをまつったことに始まるとされます。

現在は、疑問が持たれていて、近くの芦辺町に鎮座するこう神社」が本来の「天手長男あめのたながお神社」であり壱岐国一之宮ではないかとする説が有力となっているそうです。

 

それからも時代によって変遷があったようですが、昭和40年に「天手長比売あまのたながひめ神社」、「物部布都ものべふつ神社」、「若宮神社」、「宝満ほうまん神社」が合祀されました。

また、境内から出土した1070年と刻まれた「石造弥勒如来坐像みろくにょらいざぞうが、日本で3番目に古い石像として国の重要文化財に指定され、現在は国立奈良博物館に所蔵されているそうです。

 

【社務所受付時間】

宮司さんは常勤されてないため、御朱印をいただきたい方は、事前に予約が必要になるそうです。

TEL:0920-47-5748

 

【ご朱印】

・御朱印代:¥300

*事前に連絡してない場合は、基本書置きの御朱印となります。

 

 

【主な祭礼】

・4月第3日曜 春祭 大神楽
・10月13日 例祭 神幸・大神楽
・12月16日 神迎祭 大神楽

 

壱岐の島の観光スポット

壱岐島は、数多くの観光スポットがあるので、人気の観光スポットをいくつかご紹介させていただきます。

観光名所として絶対に外せない「猿岩」

自然が作り出した高さ45mの玄武岩げんぶがんがそっぽを向いた猿にそっくりであるとして「壱岐島いきのしま」の人気観光スポットとなっています。

夕日に照らされる猿岩の風景も神秘的。

壱岐島いきのしま」誕生の神話によると、島はあっちこっちへ動いてまわる生き島だったことから、流されてしまわないようにと、神様は、島をぐるりと囲むように8本の柱を立てて繋ぎ止めたそうです。

柱は折れてしまい、その中で岩として残ったひとつが猿岩であるといわれています。

 

神道発祥の地とされる「月讀神社」

島のほぼ中央に鎮座する月讀つきよみ神社」は、神道発祥の地とされています。

日本書紀の記述によると、古墳時代に「阿閉臣事代あへのおみことしろ」が壱岐に立ち寄った際に、月の神が現われ、「土地を月の神に奉納せよ、そうすればよい事があろう」と告げたとされます。

その後、月の神を、京都にまつったところ、本土に神道が根付くきっかけとなったそうです。

こちらの「月讀神社」が、全国にある「月讀神社」の元宮とされています。

神社自体は大きくないですが、近年ではTVや雑誌などで「神道発祥の地」として取り上げられ、観光客の多くの方が訪れる人気スポットになっています。

〈所在地・電話番号〉

〒811-5734 長崎県壱岐市芦辺町国分東触464
TEL:0920-45-4145
芦辺港から車で10分

 

まとめ

1,000以上の神社があり、神の島と呼ばれる長崎県「壱岐島いきのしま」。

そこへ鎮座する「天手長男あめのたながお神社」は、安産祈願、夫婦円満などにご利益があるとされる壱岐国の一之宮です。

壱岐では一番古い神社とされ、昔、年に一度逢瀬を楽しんでいたという言い伝えが残る「天手長比賣あまのたながひめ神社」の神が今は一緒にまつられています。

また、「壱岐島いきのしま」はビーチの美しい海水浴場として知られていますが、さらに島全体に、神秘的なパワースポットや、大自然を感じられる観光スポットが多く存在します。

壱岐島いきのしま」を訪れ、神々が宿るとされる偉大なパワーを感じてみてはいかがでしょうか。

最新の記事はこちらから