「伊和神社」は、総氏神様と崇められ、この地を拓いた「伊和大神(大己貴神)」がまつられています。
縁結びの神、農・工・商業など産業の神、福の神、病気平癒の神として知られ、様々なご利益を授かれるパワースポットとして多くの方が参拝に訪れます。
53,000平方メートル(約16,000坪)もの広さを誇る境内。
国道から一歩、美しい木々に囲まれた深い森に入ると、神秘的な雰囲気に包まれ一気に別世界へ。
境内の中でも、社殿が目の前に広がる参道、ご本殿裏にある創建伝承に関わる霊石「鶴石」は、特に強いエネルギーが感じられる場所とされています。
また、「夫婦杉」や「乙女の泉」など見どころも満載です。
国道をはさんで隣接する「道の駅播磨いちのみや」も人気スポットとなっています。
【ご利益】様々なご利益を授け「物事をはっきり決めたい」ときには導いてくださる
ご祭神である「大己貴神」は、播磨国(現在の兵庫県南部)開発の祖神であり、縁結びの神として有名です。
また、農・工・商業など産業の神、福の神、病気平癒の神等としても知られています。
そのため、縁結び・商売繁盛・開運・厄除け・交通安全・病気平癒・安産など、様々なご利益を授かりに、毎年多くの参拝客が訪れます。
さらに、「物事をはっきり決めたい」、「自分自身が変わりたい」など決断したいときには、導いてくださるそうです。
伝説が残る「鶴石」は一番強いエネルギーを感じられる場所
ご本殿裏には、「伊和神社」の社殿が北向き(全国的に珍しい)に建てられる由来となった霊石「鶴石」があります。
「鶴石」は降臨石とも呼ばれ、「伊和神社」で一番強いエネルギーを感じられる場所です。
伝承によると播磨国の豪族「伊和恒郷」へ「大己貴神」から「我をまつれ」とのお告げがあったとされます。
お告げの後一夜にして、杉やヒノキが突然生い茂る聖地となり、多くの鶴が舞い、白鶴二羽が石の上に北向きに眠っていました。
それを目にした「伊和恒郷」は、社殿を北向きに建立したといわれているそうです。
参拝の際はぜひ、ご本殿裏にも足を運んで強いパワーを感じてみましょう。
夫婦円満をご祈願するパワースポット「夫婦杉」
広大な境内には、500本を超える杉の木があるそうですが、その中でも圧倒的な存在感がある「夫婦杉」。
1つの根から2本の杉の木が生えていて、それぞれの幹の太さが約5.5メートルとほぼ同じ太さという不思議な木です。
高さは45メートルほどあり、二本の杉が仲良く寄添って天に伸びている姿には、神秘的な雰囲気が漂います。
夫婦円満をご祈願するパワースポットとして注目されているそうです。
隠れた見どころとされる「乙女の泉」
ご本殿北側の森の中には、「乙女の泉」と呼ばれる像と、その前に「心」という形の小さな池があり、「伊和神社」の隠れた見どころとされています。
「乙女の泉」は、着物を着た二人の少女の像で、大きな岩の台座には、「伊和神社」の宮司「安黒義郎氏」が建てたという文言が刻まれています。
さらに、見どころとされるのは、「乙女の泉」を囲むように左右と後ろにある3つの岩石群です。
これらは、磐座(神が宿る岩石または社殿ができる前の祭祀・儀式を行う場所)
として置かれていたとも考えられるそうです。
【所在地・アクセス】国道29号沿いに位置する
<所在地・電話番号>
〒671-4133 兵庫県宍粟市一宮町須行名407
TEL:0790-72-0075
<アクセス>
■電車をご利用の方:
・JR山陽本線「姫路駅」北口の神姫バスにて「山崎バス停」下車(約60分)
・「山崎バス停」にて乗り換え「一宮伊和神社バス停」下車(約30分)徒歩約3分
*路線バスは運行数が少ないため、車での参拝がおすすめです。
■車をご利用の方:
・中国自動車道「山崎IC」から国道29号を北へ約15分
*無料駐車場:約180台収容
【ご祭神・ご由緒】播磨で国づくりを行ったとされる「大己貴神」をまつる
【ご祭神】
<主祭神:大己貴神>
別名は「大国主命」。
その他にも様々な名前をお持ちの神様です。
「大己貴神」は、こちらでは「伊和大神」と同一神とされ「播磨国風土記」によると、播磨で国づくりを行ったとされます。
その後、現在の「伊和神社」がある場所で鎮まり、神社が建立されて人々の信仰の対象となりました。
<配祀神:少彦名神>
一寸法師のモデルともいわれています。
「大己貴神」に協力し、国造りや国土開発、農業普及などをされた神様です。
<配祀神:下照姫神>
「大国主命」の娘とされています。
【ご由緒】
社伝によると、「大己貴神」は播磨各地を巡って国造りを行い、最後に伊和里に辿り着いたとされます。
そのときに、我が事業は終わった「於和」という言葉を発してこの地にお鎮まりになりました。
人々がそのご神徳を慕い社殿を築いておまつりしたのが「伊和神社」の始まりとされています。
また一説には、西暦144年(成務天皇14年)または、西暦564年(欽明天皇25年)のこと、播磨地方の豪族であった「伊和恒郷」が「大己貴神」から「我をまつれ」とのお告げを受けたことで「伊和神社」が建立された伝わります。
平安時代にまとめられた延喜式神名帳には、「伊和坐大名持魂神社」の名で記されています。
また、「海神社」(兵庫県神戸市)・「粒坐天照神社」(兵庫県たつの市)とともに播磨三大社に数えられています。
【社務所受付時間】
午前9:00〜午後4:00
*新型コロナウイルスの影響で流動的なため、事前に電話で確認することをおすすめします。
【御朱印】
・社務所にて:午前9:00〜午後4:00
・御朱印代:¥300(現在は書き置きにて対応)
【主な祭礼】
例祭 秋季大祭
10月15日・16日
例年15日に例祭、16日に神幸祭と2日間にわたり秋季大祭が行われます。
見どころは、神幸祭に行われるきらびやかな5台の屋台による練り合わせ。
練子衆の勇ましく力強いかけ声、太鼓の音が境内に響き渡ります。
神様のご加護への感謝と、豊かで平和な世の中への祈りを捧げるお祭りは
毎年たくさんの参拝客でにぎわいをみせるそうです。
まとめ
ご祭神「大己貴神」が播磨各地を巡って国造りを行い、最後に辿り着いた地に創建されたと伝わる「伊和神社」。
そのご神徳により、古来より農・工・商業など産業の神、縁結びの神、福の神、病気平癒の神として崇敬されてきました。
深い森の中にあり、参道が美しい木々に囲まれている「伊和神社」は、一歩境内に入ると神秘的な雰囲気に一気に包まれます。
約5万平方メートル以上の広大な境内には、伝説が残る本殿裏の「鶴石」をはじめ、夫婦杉、乙女の泉など見どころが多く点在します。
様々なご利益を授かりたい、物事をはっきり決めたいときには、パワースポット「伊和神社」を参拝して、ぜひパワーをチャージしましょう。