関東・東京の秋の風物詩ともいえるお祭り「酉の市」。
熊手店や屋台で活気にあふれ、商売繁盛や開運招福を願う人でにぎわいます。
酉の市の名前を聞いたことはあってもよくわからないという方も、酉の市の名物「熊手」は目にしたことがあるのではないでしょうか。
いつどこで開催されているのかな?
気になっていたけど、終わっていた。
なぜ、酉の市に熊手を買うの?
そもそもどんな行事なんだろう?
そんな風に思ったことがある方は、今回の記事でスッキリできると思います。
それでは、「関東三大酉の市」として有名な浅草の「鷲神社・長國寺」、新宿の「花園神社」、府中の「大國魂神社」をはじめ、おすすめ酉の市の見どころ、そして気になる熊手の買い方などの情報をまとめてご紹介していきます。
「酉の市」ってなに? 熊手で商売繁盛!
酉の市とは、毎年11月の酉の日に行われるお祭りです。
はじまりは江戸時代で、運や福をかき集める・鷲づかみするとされる縁起物の熊手を買い求めたのだとか。
現代も商売繁盛、開運招福、家内安全など来年の幸福を祈願するために大勢の参拝客でにぎわっています。
酉の日は、十二支が関係していて、毎年干支が決まっているように、1日ごとにも決められているため、酉の日は、12日ごとに回ってきます。
そのため、年によって酉の日が2回の年と、3回の年があるということですね。
ちなみに、3回の年は火事が多くなるといわれています。
そのため、熊手に「火の用心」のシールを貼って売りだす熊手店が多くなるそうです。
【2023年の酉の日】
一の酉:11月11日(土)
二の酉:11月23日(木・祝日)
実は、酉の市は、全ての神社で開催されるわけではありません。
開催されるのは関東の神社が中心で、鷲神社、大鳥神社など鷲や酉にちなむ神社、また、武運・商売繁盛の神「日本武尊」とゆかりのある神社で行われる年中行事です。
福を掻き集めるという縁起物の熊手も「日本武尊」が立て掛けた武具の熊手にちなんだものだとか。
その中でも、「関東三大酉の市」として有名なのが、「鷲神社」、「花園神社」、「大國魂神社」です。
ここからは、関東三大酉の市をはじめ、おすすめの酉の市を行っている神社をご紹介していきます。
【関東・東京三大 酉の市】鷲神社・長國寺(東京都台東区)
「鷲神社」は、ご祭神に「天日鷲命」と「日本武尊」がまつられる由緒ある神社。
道を挟んだお隣の「長國寺」と併せて行われる酉の市は、「浅草酉の市」とよばれ、日本最大であり最も有名です。
例年、屋台や熊手店など800~900店舗ほど出店され、70〜80万人もの参拝客が訪れています。
かつて、「鷲神社」と「長國寺」は、江戸時代までは一つの寺社でしたが、明治の神仏分離によって神社とお寺にわかれました。
それ以来、両方の「おとりさま」からご利益を授かれる、「神と仏の酉の市」として知られています。
酉の市は、深夜0時に打ち鳴らされる「一番太鼓」でスタート!
何といってもにぎわいを見せるのが、正面入り口に飾られた提灯や、参道沿いにびっしりと立つ熊手店の数々。
縁起物の熊手は、毎年の流行を取り入れた熊手が登場することで有名で、その熊手を求め全国から多くの参拝客が訪れます。
「鷲神社」では、「熊手御守(かっこめ)」や、商売の種銭となる「一粒万倍福銭守」が授与されています。
また、開運と商売繁昌のご利益があるとされる「熊手御守」は、午前0時より授与され1番初めに手に入れた人には、一番札が渡されて、なんと24金・純金小判根付けと交換していただけるそうです。
「長國寺」では、江戸時代に広く信仰されていた「鷲妙見大菩薩(鷲大明神・おとりさま)」を浅草酉の市のご本尊としています。
毎年11月の酉の日に、安置されている「おとりさま」の厨子の扉が開かれ、こちらのご開帳の法要後に酉の市がスタート。
そして、ご本尊が開帳している間、特別なご加護を授かれるご祈願が行われます。
特に、ご開帳法要直後の第一回ご祈願には多くの参詣者が集まるそうです。
「長國寺」では、開運招福のお守り「かっこめ熊手守り」や、おとりさまの姿を描いた「鷲妙見かっこめ守り」が授与されています。
また、「開運鈴」、「鷲妙見お手綱」など、境内の随所に「おとりさま」とつながった五色のひもがあります。
その5色のひもをしっかり握り、福を願うことが参拝のならわしとされ、福をにぎることから、「にぎり福」と呼ばれているとか。
浅草の酉の市では、神社、お寺の両方にお参りして多くのご利益を授かりましょう。
そして、江戸時代から開かれている酉の市を通じて、小さな江戸を体験してみてはいかがでしょうか。
<開催時間>
<鷲神社>
「御例祭日(酉の市)」
一の酉:11月11日(土)
二の酉:11月23日(木・祝日)
*各日とも0:00〜24:00まで
「宵 宮 祭」
11月10日(金) PM 11:15~
11月22日(水) PM 11:15~
「当 日 祭」
11月11日(土)PM 1:00~
11月23日(木)PM 1:00~
<当日の特別ご祈願>
・初穂料:5,000円〜
*当日のご祈祷は随時行われますが、事前予約が可能です。
令和5年10月1日午前10時よりインターネットで申し込み受け付け開始
詳しくは公式サイトをご確認ください。
<長國寺>
「御例祭日(酉の市)」
一の酉:11月11日(土)
二の酉:11月23日(木・祝日)
*各日とも0:00〜24:00まで
<当日の特別ご祈願>
・受付時間:終日(午前2:00~9:00を除く)
・冥加料:¥5,000~
※記事に掲載した内容は公開日時点の情報となります。
変更される場合がありますので、お出かけの際は公式サイトなどで最新情報をご確認することをおすすめします。
<ご利益>
<鷲神社>
商売繁盛・開運招福・家運隆昌・子育て・出世・恋愛成就・ゴルフ技術向上など
<長國寺>
開運招福、商売繁盛、武運長久
<住所>
「鷲神社」
〒111-0031 東京都台東区千束3-18-7
「長國寺」
〒111-0031 東京都台東区千束3-19-6
<アクセス>
■電車をご利用の場合:
・東京メトロ日比谷線「入谷駅」北口3番出口から徒歩約7分
・Txつくばエクスプレス「浅草駅」より徒歩約8分
・東京メトロ日比谷線「三ノ輪駅」下車 徒歩8分
・JR・京成電鉄および日暮里・舎人ライナー「日暮里駅」から都バス(錦糸町駅前行き)経由で約10分、「千束」停留所下車、徒歩約2分
■車をご利用の場合:
・首都高速道路1号上野線「入谷出入口」から約5分
*駐車場:「酉の市」当日は閉鎖、周辺のコインパーキングを利用
<社務所連絡先>
【鷲神社】
・TEL:0338761515
【長國寺】
・TEL:03-3872-1667
<縁起物&お守り>
<鷲神社>
・熊手御守:1,000円
遠方で参拝できない方には郵送を受け付けてくださるそうです。
・縁起熊手
詳細は各熊手店にお問い合わせ下さいということです。
お問合せ先はこちら
https://otorisama.or.jp/kumadeten.html
<長國寺>
・かっこめ熊手守り:1,000円
・金運かっこめ:1,200円
・鷲妙見かっこめ守り:1,700円
<御朱印>
<鷲神社>
・御朱印代:500円(酉の市限定御朱印あり)
<長國寺>
・御朱印代:300円(酉の市限定御朱印あり)
<公式サイトURL>
【鷲神社】
https://otorisama.or.jp/
【長國寺】
http://otorisama.jp/index.html
【関東・東京三大 酉の市】花園神社(東京都新宿区)
新宿東口の中心街にある「花園神社」は、徳川家康の江戸開府(1603年)以前から存在してきた新宿の守り神とされています。
また、商売繁盛で知られる「倉稲魂神(お稲荷様)」と「日本武尊」がまつれる商売繁盛のパワースポットです。
明治時代に始まった大酉祭(新宿酉の市)は、毎年約60万人もの人が訪れ、規模、にぎわいともに浅草に次ぐ酉の市となっています。
歌舞伎町や新宿二丁目に近い立地のせいか、浅草とは少し参拝者の層が違い、若い人も多く訪れる新宿らしさのある酉の市。
本祭に加えて前夜祭も開催されますが、境内には2日間にわたって、約900灯の提灯が立ち並び、露店が境内から靖国通り沿いまで連なります。
「花園神社」で行われる酉の市では、今ではとても珍しい「見世物小屋」を楽しむことができるのも魅力の一つ、一見の価値ありです。
また、酉の市に訪れた際には境内社に参拝するのもおすすめです。
赤い鳥居が並ぶ「威徳稲荷神社」は、社の2か所にある木像と石像をなでることで、夫婦円満、子授け、縁結びなどのご利益が授かれるといわれています。
他にも芸能上達にご利益のある「芸能浅間神社」があり、数々の芸能人が訪れることでも知られているそうです。
多くの芸能人の名前が書かれた玉垣が奉納されていますよ。
酉の市の日は、周辺一帯が華やかに様変わりし、お祭りムードをたっぷり味わえます。
駅からアクセスしやすいので、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
<開催時間>
一の酉:11月11日(土)
二の酉:11月23日(木・祝日)
*前夜祭10日(金)・22日(水)は夕方頃~23:00頃まで
本祭はお昼頃~23:00頃までの予定
※記事に掲載した内容は公開日時点の情報となります。
変更される場合がありますので、お出かけの際は公式サイトなどで最新情報をご確認することをおすすめします。
<ご利益>
商売繁盛、開運出世、財福招来、夫婦和合・子授け・縁結び・恋愛成就など
<住所>
〒160-0022東京都新宿区新宿5-17-3
<アクセス>
■電車をご利用の場合
・東京メトロ丸の内線・副都心線・都営新宿線「新宿三丁目駅」E2出口から
徒歩約30分
・JR・小田急線・京王線「新宿駅」東口から徒歩約7分
■バスをご利用の場合:
・都営バス・品97系統・新宿西口行き乗車「新宿三丁目」下車、徒歩約3分
・都営バス・早77系統・早稲田行き乗車「新宿伊勢丹前」下車、徒歩約3分
■車をご利用の場合:
・「首都高速4号新宿線」新宿出口より約5分
*駐車場なし
<社務所連絡先>
・TEL:03-3209-5265
・FAX:03-3209-5645
<縁起物&お守り>
・熊手守:800円
<御朱印>
・御朱印代:500円(酉の市限定御朱印あり)
<公式サイトURL>
http://www.hanazono-jinja.or.jp/mt/top/
【関東・東京三大 酉の市】大國魂神社(東京都府中市)
東京都府中市にある「大國魂神社」は、現在の東京都、神奈川県、埼玉県に位置していた「武蔵国」を守護する目的で1900年前に創建されたと伝わる総社です。
「武蔵国」の守り神として「大國魂大神」をおまつりし、縁結び、病気平癒、厄除け・厄払いなどのご利益があるとされています。
「酉の市」は境内にある末社「大鷲神社」のご祭礼です。
「関東三大酉の市」の、他の神社と比較すると敷地面積が大きく、東京都内にある大鳥神社、鷲神社の中でも最大級とか。
普段は緑豊かな森に囲まれ厳かな雰囲気で、樹齢約900年のご神木があるパワースポットとなっていますが、当日は参道沿いに露店がずらりと並び、毎年約8万人の参拝客でにぎわいます。
「酉の市」は非常ににぎやかな印象がありますが、他の神社に比べると混雑はしていても比較的落ち着いた雰囲気で楽しむことができるので、家族連れの方にもオススメです。
そして、なんといっても「酉の市」の醍醐味なのが「熊手」。
「大國魂神社」では、出店での縁起物の熊手の他に、神社でお祓い済みの神符熊手が授与されています。
こちらのシンプルな熊手も人気があるそうですから要チェックですね。
気になる授与時間ですが、開門時間の6時30分〜21時までを予定しているそうです。
なお、参道の熊手店は9時頃〜21時頃までの予定(各店により異なります)。
「大國魂神社」の参道では、全長500mにわたる「馬場大門のケヤキ並木」を見ることができます。
2021年の東京五輪の自転車競技コースにもなった参道ですが、樹齢約600年に及ぶ樹木もあり、ケヤキ並木としては国内で唯一、国指定の天然記念物とされています。
広々とした緑豊かな風情の中で、酉の市を満喫してみてはいかがでしょうか。
<開催時間>
一の酉:11月11日(土)
二の酉:11月23日(木・祝日)
*開門時間:6:30~21:00
※記事に掲載した内容は公開日時点の情報となります。
変更される場合がありますので、お出かけの際は公式サイトなどで最新情報をご確認することをおすすめします。
<ご利益>
縁結び・商売繁盛・厄除け・病気平癒・子授け・家内安全など
<住所>
〒183-0023 東京都府中市宮町3-1
<アクセス>
■電車をご利用の場合:
・京王線 府中駅南口から徒歩約5分
・JR南武線・武蔵野線 府中本町駅から徒歩約5分
■車をご利用の場合:
・新宿方面より
中央自動車道・稲城ICから府中市外方面に約10分
・八王子方面より
中央自動車道・府中スマートICから府中市街方面へ約10分
*無料駐車場:通常は宝物殿脇の参拝用駐車場の利用が可能
酉の市の日に確実に駐車したい方は、民間駐車場に駐車する事をおすすめします。
<社務所連絡先>
・TEL:042-362-2130
・FAX:042-335-2621
<縁起物&お守り>
・神符熊手(小):1000円
・神符熊手(大):3000円
・かんざし守り:500円
<御朱印>
・御朱印代:300円
*大鷲神社、酉の市限定御朱印は授与されていないそうです。
<公式サイトURL>
https://www.ookunitamajinja.or.jp/
花畑大鷲神社(東京都足立区)
足立区花畑にある「花畑大鷲神社」は、「花畑おとりさま」の名でも親しまれ、酉の市発祥の社とされています。
室町時代の応永年間(1394年~1428年)より、ご祭神「日本武尊」へ神恩感謝の祭が行われました。
近隣農民が秋の収穫を祝い、やがて門前で市が開かれるようになったのが、「酉の市」の起源とされ、商売繁盛・開運招福の祭として定着したのは江戸時代からと伝わります。
「花畑大鷲神社」の酉の市は、参道や広い境内に熊手店や露店が立ち並び、境内全体がお祭りムード。
「関東三大酉の市」とはまた違う雰囲気が魅力で、大勢の人でにぎわいます。
なお、「花畑大鷲神社」札所では、「運を掻き込む熊手」または「幸運を鷲掴みする鷲の足」ともいわれる熊手にお札と稲穂が付いた「かっこめ」や、開運扇などがが授与されています。
神社の隣には公園があり、一休みしたり、遊具もあるので、お子さんを遊ばせながら酉の市を楽しむこともできます。
この時期は、神社周辺の美しい紅葉も楽しめるそうですから、ご家族で訪れてみてはいかがでしょうか。
<開催時間>
一の酉:11月11日(土)
二の酉:11月23日(木・祝日)
*各日とも午前5:00〜24:00までの予定
※記事に掲載した内容は公開日時点の情報となります。
変更される場合がありますので、お出かけの際は公式サイトなどで最新情報をご確認することをおすすめします。
<ご利益>
商売繁盛、開運招福、子宝、縁結び、夫婦円満など
<住所>
〒121-0061東京都足立区花畑7-15
<アクセス>
■電車をご利用の場合:
・東武スカイツリーライン「谷塚駅」より東武バス花畑桑袋団地行「草加記念体育館」下車、徒歩約8分
・つくばエクスプレス「六町駅」より東武バス花畑団地循環「花畑六丁目」下車、徒歩約8分
■車をご利用の場合:
・首都高速「八潮南」出入口から県道115号経由にて約8分
*無料駐車場:30台収容
酉の市は神社前の道路が車両通行止めになるため、駐車場は使うことができません。
<社務所連絡先>
・TEL:03-3883-2908
<縁起物&お守り>
・かっこめ(小):800円
・かっこめ(中):1500円
・かっこめ(大):2000円
・開運扇:1500円
<御朱印>
・御朱印代:300円(酉の市限定御朱印あり)
<公式サイトURL>
目黒大鳥神社(東京都目黒区)
目黒のおとりさんと親しまれている「目黒大鳥神社」は、目黒区の中で最も古く、
特に地元の人に愛される由緒正しい神社です。
酉の市の起源はとても古く、浅草の酉の市と並ぶ歴史があり、江戸時代に始まります。
来場者数は3万人と、新宿や浅草の酉の市と比べると小規模ですが、境内は人々の活気で溢れ、都内有数のにぎわいをみせます。
また、「目黒大鳥神社」では熊手をたてまつり、火難除けのご利益があるそうです。
その由来は、神話の時代にまでさかのぼりますが、ご祭神の「日本武尊」が東征していたところ、その途上で火攻めに遭い、熊手で火を消し難をのがれたことによるとか。
このことから、火難除けの神様として信仰され、現在も江戸消防記念会が酉の市に参拝祈願しています。
さらに、大鳥神社の社名「おおとり」は、「大取」に通ずるため、財を大きく取り込むという商売繁盛、開運招福の神社として信仰されているのです。
2023年は、一の酉11月11日(土)、二の酉11月23日(木)の開催となりますが、両日19時から社殿で太々神楽、熊手の舞が、11月23日の11時からは江戸消防記念会の木遣りが奉納されます。
なお、神社にも酉の市限定のお札が付いている「熊手開運御守」があり、熊手店の華やかな熊手とはまた違ってシンプルで神聖なものです。
山手線の目黒駅から徒歩7分とアクセスが便利で、酉の市が開催されている日は、駅から案内が出ているので、迷うこともないと思います。
酉の市を堪能しつつ、火難除けもお願いしたいという方は、ぜひ目黒の酉の市へ訪れてみてはいかがでしょうか。
<開催時間>
一の酉:11月11日(土) 8:00~23:00
太々神楽、熊手の舞の奉納(19:00~)
二の酉:11月23日(木・祝日) 8:00~23:00
江戸消防記念会の木遣り奉納 (11:00~)
太々神楽、熊手の舞の奉納(19:00~)
※記事に掲載した内容は公開日時点の情報となります。
変更される場合がありますので、お出かけの際は公式サイトなどで最新情報をご確認することをおすすめします。
<ご利益>
商売繁盛・火難除け・縁結び・安産祈願・病気平癒・厄除け・家内安全など
<住所>
〒153-0064東京都目黒区下目黒3-1-2
<アクセス>
・JR山手線・東急目黒線・都営地下鉄三田線・東京メトロ南北線「目黒駅」西口から徒歩約7分
<社務所連絡先>
・TEL:03-3494-0543
<縁起物&お守り>
・開運熊手守り(小):800円
・開運熊手守り(中):1,000円
・開運熊手守り(大):1,200円
<御朱印>
・御朱印代:500円(酉の市の限定御朱印あり)
*書き置きの御朱印がなくなり次第終了
<公式サイトURL>
https://www.ootorijinja.or.jp/
練馬大鳥神社(東京都練馬区)
「練馬大鳥神社」は、練馬駅に近く南口商店街の一角ににあります。
和泉国一宮の「大鳥神社」から勧請した「天之日鷲命」と、中荒井村に飛来したとされる鶴の霊「鶴霊神」をまつる神社です。
酉の市の開催日には練馬駅周辺が熱気に包まれ、千川通りを埋め尽くす奉納提灯が夜になると、さらに華やかさを演出します。
ご利益がある縁起物として酉の市に欠かせないアイテムの熊手。
「練馬大鳥神社」では、毎年決まった5軒の熊手商が出店されるそうですが、店によって飾りやデザインが違います。
お気に入りの1軒を決めて、同じ店で買い換えていくのが良いそうですよ。
また、露店の熊手とは別に、社務所では、可愛らしい竹熊手に神札と稲穂が付いた「開運熊手御守」が授与されています。
こちらのお札には、御霊が込められているそうです。
さらに酉の市には、御神楽という神をまつるための舞楽が行われます。
神話の世界を再現したストーリーを、笛や太鼓の響きが彩りを添えます。
神楽殿で1日に5回上演されますが、最後の演目以外は、酉の市開催日ごとにプログラムが変わり、さらに年によっても内容が違うとか。
あまり馴染みがないという方でも、この機会に、お神楽の世界に触れてみてはいかがでしょうか。
ラストの演目が終わると、いよいよクライマックスの投げ餅へ。
天狗の面をつけた「山の神・福の神」が舞台浄めを舞い、災いをはらう儀式が行われます。
<開催時間>
一の酉:11月11日(土)
二の酉:11月23日(木・祝日)
*各日とも10:00〜22:00頃まで
※記事に掲載した内容は公開日時点の情報となります。
変更される場合がありますので、お出かけの際は公式サイトなどで最新情報をご確認することをおすすめします。
<ご利益>
商売繁盛・開運招福・殖産振興・病気平癒など
<住所>
〒176-0012 東京都練馬区豊玉北5-18
<アクセス>
・西武池袋線「練馬駅」から徒歩約2分
・都営大江戸線「練馬駅」から徒歩約2分
*駐車場:なし
<社務所連絡先>
・TEL:03-3948-2960
<縁起物&お守り>
・開運熊手御守:1,000円
<御朱印>
・御朱印代:300円
書き置きにて対応(酉の市の日は、一の酉、二の酉、三の酉と追記)
*通常は無人ですが、酉の市と8の付く日に御朱印が授与されます。
<公式サイトURL>
十番稲荷神社(東京都港区)
六本木ヒルズにほど近い「十番稲荷神社」は、がま池伝説ゆかりの神社、港七福神「宝船のおやしろ」として親しまれています。
ご祭神の1柱に「日本武尊」をまつる「十番稲荷神社」では、大正13年(1924年)11月より、港区内では唯一の酉の市祭が開催されました。
今では、熊手をはじめとする限定の縁起物やお守りなども授与され、近くにある麻布十番商店街では「酉の市バザール」も楽しめるとあって多くの参拝客が訪れます。
例年、神社では、全てお祓いを受けた御神札がついた熊手が授与されていますが、
人気のものは予約制になることもあるようです。
また、大人気の期間限定お守り「獲得の御守」があります。
最も欲しい「物(もの)・事(こと)」を手に入れるための特別なお守りで、付属の短冊に欲しいものを記入し、日頃からカバンなどに入れて持ち歩くというもの。
授与していただける日が、酉の市(毎年11月の酉の日)、正月の期間(元旦〜成人の日まで)、午の日のみとなっていますので、酉の市に訪れた際には、ぜひ手に入れたいものですね。
また、限定と言えば、酉の市・正月期間・納涼まつりに拝殿の横に「満願成就のかえるさん」がお目見えします。
特別な札を納めて願掛けができるそうですよ。
ちなみに、「十番稲荷神社」の鳥居右側には「がま池伝説」のかえるの石像があります。
昔、大火災で麻布地区一帯は焼失したそうですが、領主の山崎主税助の屋敷のみが無事だったとか。
屋敷内にあったがま池の大蛙が水を吹きかけ、猛火から守ったという言い伝えからまつられています。
そんな伝承から、がま池伝説のかえるは「火伏せ・防火・火傷」の守り神として信仰を集め、地元の方からは「かえるさん」と親しまれているそうです。
さらに、反対側には港七福神宝船の巡拝所があります。
七福神全員がそろって宝船に乗っている石像は大変珍しく、「宝」の文字に金箔が施されていることからも見所の一つとなっています。
酉の市にあわせて、麻布十番商店街では、夕方に「酉の市バザール」が開催されるので、参拝の後に買い物や食べ歩きも楽しんではいかがでしょうか。
<開催時間>
一の酉:11月11日(土)
二の酉:11月23日(木・祝日)
*各日とも9:00~23:00
※記事に掲載した内容は公開日時点の情報となります。
変更される場合がありますので、お出かけの際は公式サイトなどで最新情報をご確認することをおすすめします。
<ご利益>
商売繁盛、難局打開、武運長久、学芸芸能上達、金運、復縁、開運招福
<住所>
〒106-0045 東京都港区麻布十番1-4-6
<アクセス>
■電車をご利用の場合:
・都営地下鉄大江戸線「麻布十番駅」7番出口から徒歩すぐ
・東京メトロ南北線「麻布十番駅」4番出口から徒歩約5分
■バスをご利用の場合:
都営バス(渋谷~新橋)「麻布十番」バス停から徒歩約5分
*駐車場なし
<社務所連絡先>
・TEL:03-3583-6250
・FAX:03-3583-6221
<縁起物& お守り>
・獲得の御守:2,000円(元日-成人の日・酉の市・午の日限定の特別な御守)
・金の満ちる御守、願掛け御札: 500円
・金満ち御札:2,000円
・満願金貨:500円
・大繁盛大判: 7,000円
*熊手、酉の市限定のお守りは11月は毎日頒布
頒布期間:11月1日~30日 各日9:00~16:00
酉の日のみ9:00~23:00
<御朱印>
・御朱印代:500円(酉の市の限定御朱印あり)
*書き置きにて対応
<公式サイトURL>
波除稲荷神社(東京都中央区)
築地場外市場の通りにある「波除稲荷神社」。
約350年程前、築地一帯は一面の海でしたが、ちょうど築地の埋め立て工事が行われていた1600年代の半ば頃、江戸時代に建てられたと伝わります。
堤防が波に崩されて難工事が続いていたある日、海中に漂っていた稲荷神の像をまつったところ、風も波もおさまり埋立て工事が無事完了したとか。
「波除」という尊称は、このような故事に由来するものです。
江戸時代以来、「災難を除き、波を乗り切る」波除稲荷様として、また航海安全や災難除け・厄除けなどの神として人々に篤く信仰されてきました。
ご本殿には、衣食住、商業の守り神「倉稲魂命」がまつられていますが、末社に、「天日鷲命」がまつられていることから、毎年11月には酉の市が開かれます。
境内では熊手店で縁起物の熊手が売り出され、それとは別に、八本爪の熊手に稲穂・小判・金銀の鈴・開運神符が付いた神社オリジナルの開運熊手神符「かっこめ」が授与されます。
なんと、「かっこめ」を授与された方は、その場で開運クジを引けるそうですよ。
当たりが出たら、「金箔入り・鯛金」や「金箔入り・打出の金小槌」の縁起物がもらえるというから驚きですね。
酉の市に訪れた際には、境内に入ってすぐにある獅子の巨大な頭「厄除天井大獅子」や「お歯黒獅子」もチェックしてみてはいかがでしょうか。
こちらは、例祭の「つきじ獅子祭」には神輿のように一緒に街中を練り歩くそうですが、絶好の撮影スポットにもなっています。
そのほかにも、魚がし碑、海老塚、すし塚、玉子塚など築地らしい食べ物に関する碑や塚があり、沢山の見所がある神社です。
<開催時間>
一の酉:11月11日(土)
二の酉:11月23日(木・祝日)
*各日とも0:00~24:00
※記事に掲載した内容は公開日時点の情報となります。
変更される場合がありますので、お出かけの際は公式サイトなどで最新情報をご確認することをおすすめします。
<ご利益>
商売繁盛・災難除・厄除・工事安全等
<住所>
〒104-0045東京都中央区築地 6-20-37
<アクセス>
■電車をご利用の場合:
・東京メトロ日比谷線「築地駅」築地本願寺方面出口から徒歩約7分
・都営大江戸線「築地市場駅」A1出口から徒歩約5分
■バスをご利用の場合:
・都営バス「築地6丁目」バス停から徒歩約3分
<社務所連絡先>
TEL:03-3541-8451
FAX:03-3541-8498
Eメール:info@namiyoke.or.jp
<縁起物&お守り>
開運熊手神符「かっこめ」:1000円
<御朱印>
・御朱印代:500円(酉の市の限定御朱印あり)
*書き置きにて対応
<公式サイトURL>
須賀神社(東京都新宿区)
江戸時代初期より新宿区四谷の十八ヵ町の鎮守様として信仰されたきた「須賀神社」。
今では、大ヒットしたアニメーション映画「君の名は。」の舞台として有名になり、聖地巡礼の地として、世界中から多くのファンが訪れているそうです。
主祭神には、悪霊退散・疾病除けなどの神とされる「須佐之男命・須賀大神」と、商売繁盛・開運招福の神、お稲荷様として知られている「宇迦之御魂神・稲荷大神」がまつられています。
「須賀神社」の合殿(同じ社殿のなかに、二柱以上の神を合祀すること)、「大鳥神社」には「日本武命」がまつられていることから、毎年11月の酉の日には、大祭「酉の市」が行われます。
大鳥神社の「おおとり」は、「大取」に通ずるとされ、宝物を大きく取り込むということから、商売繁盛・開運招福のご利益を授かろうと多くの人が訪れるそうです。
当日は、露店が出店し、大小様々で色鮮やかな熊手が並べられているほか、神社では、「開運熊手守」というお守りの授与があります。
なんと、神社オリジナルの「開運熊手守」を授与すると、熊手守一体につき1回、開運宝くじを引くことができるそうです。
しかも宝くじの景品は、電動自転車やロボット掃除機、高級炊飯器など。
豪華景品があたるチャンスですね。
「須賀神社」は、見晴らしの良い高台にある神社で、四谷の街並みを見渡すことができます。
神社までの少し急な男坂石段は、映画「君の名は。」の舞台としても知られ、大人気の撮影スポットとなっているとか。
そして、境内の絵馬掛にはファンの方々の絵馬だけでなく、アニメ関係者からの奉納がとても多いそうです。
「鬼滅の刃」や「呪術廻戦」の制作会社や声優さん、スタッフ一同より大ヒット祈願絵馬が奉納されています。
<開催時間>
一の酉:11月11日(土)
二の酉:11月23日(木・祝日)
*各日とも10:00〜22:00予定
※記事に掲載した内容は公開日時点の情報となります。
変更される場合がありますので、お出かけの際は公式サイトなどで最新情報をご確認することをおすすめします。
<ご利益>
土木建築運、疫病除け、学問上達、子孫繁栄、縁結び、水難、火難等の諸難、
五穀豊穣、諸産業繁栄、商売繁盛、家内安全、芸能上達、開運招福など
<住所>
〒160-0018東京都新宿区須賀町5番地
<アクセス>
・東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目」駅から徒歩約7分
・東京メトロ丸ノ内線・南北線「四ツ谷」駅から徒歩約10分
・JR中央線快速・総武線「四ツ谷」駅から徒歩約10分
・JR総武線「信濃町」駅から徒歩約10分
<社務所連絡先>
・TEL.03(3351)7023
・FAX.03(3226)1544
<縁起物&お守り>
開運熊手守
ホーキ付き:1,000円
かっこめ:800円
<御朱印>
・御朱印代:500円
*書置きのみとなり、限定の御朱印はないそうです。
<公式サイトURL>
金刀比羅大鷲神社(横浜市南区)
横浜市南区を代表する商店街「横浜橋通商店街」の一角に鎮座する「金刀比羅大鷲神社」。
江戸末期の横浜開港の時期に、「金毘羅大権現」が勧請(分霊を迎えまつること)され、その後、明治初期に「大鷲神社」が合祀されました。
浅草の「鷲神社」にならって、酉の市が開かれるようになったそうですが、現在では「横濱のお酉様」と呼ばれ崇敬を集めています。
また、「金刀比羅大鷲神社」の酉の市は、平成3年(1991年)に横浜市の無形民俗文化財に登録されました。
例年、社頭には、近隣の店舗や企業などからの奉納された職人手作りの提灯が数百灯ズラリとかかげられます。
そして、神社近辺や大通り公園沿いには熊手を売る露店や、縁日の屋台などが並びにぎわうそうです。
お酉様で売られる熊手は、鷲掴みという語源から、「大鷲づかみ」ということで、福運をかき集める縁起から喜ばれています。
また、「熊手祓い」という酉の市の特別なご祈願もあります。
こちらは、神社でいただいた熊手やお守りを神前近くにお供えして、運招福・家内安全を祈願していただけるというもの、社務所にて当日は随時、受付されています。
「金刀比羅大鷲神社」は、みなとみらいや中華街など観光スポットも近いので、酉の市の前後に観光をして酉の市に参加するのもおすすめです。
また、近くの横浜橋商店街では、酉の市の時期しか食べられないグルメが大人気とか。
横浜ならではの酉の市を楽しんでみてはいかがでしょうか。
<開催時間>
一の酉:11月11日(土)
二の酉:11月23日(木・祝日)
*各日とも9:00〜23:00頃
※記事に掲載した内容は公開日時点の情報となります。
変更される場合がありますので、お出かけの際は公式サイトなどで最新情報をご確認することをおすすめします。
<ご利益>
商売繁盛、事業成功、出世開運、交通安全など
<住所>
〒232-0021 神奈川県横浜市南区真金町1-3
<アクセス>
・横浜市営地下鉄ブルーライン「阪東橋駅」より徒歩約5分
・JR京浜東北根岸線「関内駅」より徒歩約15分
*駐車場なし
<社務所連絡先>
・TEL:045-231-3208
<縁起物&お守り>
・開運祈願熊手:2,000円
・開運俵熊手:1,700円
・開運神社熊手:1,200円
*神社熊手の頒布時間:9:00~20:00
<御朱印>
・御朱印代:300円
*書き置きにて対応
<公式サイトURL>
https://yokohama-torinoichi.jimdofree.com/
酉の市の縁起物「熊手」の買い方
熊手を露店で購入する場合は、独特の雰囲気でちょっと気が引けてしまうかもしれませんね。
せっかくの酉の市を楽しむため、熊手の選び方、買い方などについて、ぜひ今のうちにチェックしておきましょう。
先端が熊の爪のような形をしている熊手。
もともと酉の市で農具として売られていたものが、その形から、「福をかき集める」「福を掴んで離さない」ものに見立てられ、縁起が良いとされて商売繁盛、
開運招福の意味が込められるようになったとか。
熊手にはお多福・鶴・亀・大入り袋・松竹梅・大判小判・打出の小槌・鯛・大判小判・七福神など縁起物がたくさん飾られています。
そして様々なデザインやサイズがありますが、縁起物ということから、「将来事業が大きくなる・出世できる」ことを祈って年々大きな、値段も高いものに買い換えるのが良いとされています。
ただ前年より大きな熊手を求めるのが難しい場合は、2年続けて同じ大きさでもOKだそうです。
以前までは、商売繁盛を願う自営業や経営者の人が買うものと思われていましたが、近頃は、健康や家内安全、恋愛成就などの願いを込めた熊手が売られています。
買ったことがないと価格が気になると思いますが、小さな熊手は1,000円くらいからあるので、気に入ったデザインのものを手にとってみてはいかがでしょうか。
ちなみに高価なものでは10万円以上のものもありますが、よく売れるのは10,000~50,000円のものだそうです。
気に入った熊手を見つけたら、熊手商さんとの駆け引きがはじまりますが、ここからが酉の市ならではの楽しみ方です。
値切れば値切っただけ縁起が良いと言われているので、どんどん値切っていきましょう。
値引き合戦をしなければ購入できないというものではないので安心してくださいね。
最終的には、値切った後の額ではなく、最初に聞いた値段を支払うのが粋な買い方ということで、値切った分は熊手商へのご祝儀となります。
購入後は、商売繁盛や福を願って周りに集まった方達も参加して手締めで盛り上がりますので、ぜひ一緒に体験してみてくださいね!
まとめ
いかがでしたでしょうか?
今まで行ったことがなかった方も、少しは「酉の市」のイメージが湧いたでしょうか?
2023年は11月に酉の市が2回開催されます。
参加したい酉の市があったら今すぐメモして、気づいたら酉の市が終わっていたということがないようにしてくださいね。
熊手を買わなくても熊手商さんとお客さんの手打ちの声や、屋台のにぎわう雰囲気を味わえますよ。
ぜひ神社に参拝しながら、熱気にあふれる酉の市を楽しんで来年の福を掻き込みましょう!