厳島神社、大鳥居 ©2019 仰木一弘 wih LeicaQ

 

厳島いつくしま神社といえば、海面に建つ立派な鳥居が印象的ですよね。
日本人なら、すぐに頭の中にその情景が浮かぶのではないでしょうか。

厳島神社は、日本でも3本の指に入るほどの知名度のある神社であり、広島県の安芸国あきのくにの一之宮として、世界文化遺産に登録されています。

また、鎮座地の「安芸の宮島」は日本三景のひとつとして有名であり、古来より、神々の島として崇められています。

現在は、日本だけではなく、世界中から多くの観光客が訪れる人気の観光スポット。

歴史的な文化遺産の数々と心が洗われるほどの景観は、日本のみならず、世界中の人々を虜にしています。

 

【ご利益】日本有数のパワースポット!海上交通や縁結びの神として有名

厳島神社のご祭神である宗像三女神むなかたさんじょしんは海上交通の神とされ、瀬戸内海航路の守護神です。

ゆえに、厳島神社のご利益として「交通安全」や「水難除け」があります。

また、厳島神社の背後には、弥山みせんと呼ばれる山があり、弘法大師のゆかりの地として知られています。

そこには、1200年間も燃え続けている「消えずの火」というものがあり、恋愛・縁結びのパワースポットとして有名です。

更には、瀬戸内海を望む絶景スポットとうこともあり、参拝者のなかで「恋人たちの聖地」ともされ人気のスポットです。

 

厳島神社は、平安末期に平家一門の篤い信仰を受け、その平家が滅亡した後も、長きにわたり武家の信仰を厚く受けました。

教科書などにも載っている、数多くの有名な武将もこの厳島神社を深く崇敬し、ご利益を得ています。

毛利元就もうり もとなりが厳島の戦いで勝利をおさめ、この安芸国を支配して西国最大の覇者となったこと。

また、豊臣秀吉に関しては、天下統一の目前にこの厳島神社を参拝して見事、天下人となったと伝えられることから、厳島神社では、「必勝祈願」「心願成就」のご利益があるとされます。

 

重要文化財の木造の鳥居としては日本一の「大鳥居」

厳島神社といえば、この鳥居を皆さん思い浮かべるのではないでしょうか。

高さ16.8メートルの朱塗の鳥居は、主柱に樹齢500~600年のクスノキを使っており重要文化財の木造の鳥居としては日本一の大きさです。

海の上にそびえる立派な鳥居には、満潮時は船で鳥居までいくことができ、鳥居からみる本殿の風景がとても神秘的であり、観光客からとても人気です。

 

長さ270メートルの「廻廊」

こちらも、厳島神社を思い浮かべると出てくる風景かと思います。

鮮やかな朱色の柱で作られた、幅4メートル、長さ275メートルの長さを誇るこの廻廊は国宝に指定されています。

床板には「目透し」とよばれる隙間があり、満潮時に、床下から上がってくる海水の圧力を弱める構造となっています。

この為、厳島神社を訪れる際は、細いヒールなどを履いていると、隙間に挟まってすまうので、歩きやすき靴で参拝するのをお勧めいたします。

海水や雨水を海に戻して建物が水につからないように工夫がされており、昔の人の創造的才能が表れています。

 

国宝に指定されている日本一の大きさの本殿

宗像三女神むなかたさんじょじんがまつられている本殿は、1571年(元亀2年)に毛利元就によって改築されたものです。

屋根の斜面に特徴がある切妻造きりつまづくりと、両流造りょうながれづくりを用いた様式で建てられています。

また、通常の神社建築に用いられる千木ちぎ鰹木かつおぎがないのも特徴の一つ、現在は、国宝に指定されています。

 

コンサートなどにも使用された国宝の「平舞台」と「高舞台」

厳島神社の高舞台たかぶたい、住吉大社(大阪)の石舞台、四天王寺(大阪)の石舞台が日本三舞台とされています。

その中でも、この厳島神社の平舞台と高舞台は、海の上に造営されている舞台として唯一無二の舞台です。

過去には有名なアーティストによるコンサートなども開かれています。

 

【所在地・アクセス】日本三景の一つ安芸の宮島に鎮座

厳島神社が鎮座する広島県の宮島は、宮城県の松島、京都府の天橋立とともに日本三景の一つとされています。

【所在地・電話番号】

住所:広島県廿日市市宮島町1-1
TEL: 0829-44-2020

【アクセス】

■電車をご利用の方:
・最寄駅のJR西日本「宮島口駅」または、広島電鉄「広電宮島口」よりフェリー乗り場へ

・宮島口桟橋から フェリーで宮島桟橋へ(約10分)

 

■車をご利用の方:

・山陽自動車道「廿日市IC」より宮島口へ(約15分)
・山陽自動車道「大野ICより」宮島口へ(約15分)

*宮島には観光客向けの駐車場がほとんどなく、道路が狭く移動も困難なためフェリーに乗る前に駐車場に停めて、フェリーで島へ渡るのが一般的です。

 

【御祭神・ご由緒】

【ご祭神】

市杵島姫命いちきしまひめのみこと
田心姫命たごりひめのみこと
湍津姫命たぎつひめのみこと

 

【ご由緒】

厳島神社のご祭神は、天照大御神あまてらすおおみかみ素盞鳴尊すさのおのみこと高天原たかまのはらで剣玉の御誓うけいをされた時に御出現になった神々とされており、御皇室の安泰や国家鎮護、また海上の守護神として古くから崇信を受けています。

宮島に鎮座地する際に、この島を治める佐伯鞍職さえきのくらもと神勅しんちょくが下ったとされています。

佐伯鞍職は大神様が高天原から連れてきた神鴉ごからすの先導のもと、ご祭神と共に瀬戸内海に浮かぶ島々を巡って、推古天皇御即位の年(593年)に、現在地を選び社殿を建てたと伝わります。

その後、平清盛たいらのきよもりが篤く崇敬し、仁安3年(1168年)に寝殿造の様式を取り入れた御社殿に修造。

平清盛の官位が上がるにつれ、平家一門のみならず、多くの皇族・貴族が厳島神社を参詣され、都としての文化が作られていったとされています。

その後も、室町時代の足利尊氏や義満、戦国時代の大内家、毛利家、豊臣秀吉などからも崇拝されてきました。

そして、松島・天橋立と並び日本三景「安芸の宮島」として全国的に知られ、平成8年(1996年)にユネスコの世界文化遺産に登録されて現在にいたります。

 

【社務所受付時間】

ご朱印等も、下記の時間内にお越しいただければ対応していただけるそうですが、早朝は、人員の関係で少しお待ちいただく場合があるということです。

・1月1日
0時00分 ~ 18時30分

・1月2日 ~ 1月3日
6時30分 ~ 18時30分

・1月4日 ~ 2月末日
6時30分 ~ 17時30分

・3月1日 ~ 10月14日
6時30分 ~ 18時00分

・10月15日 ~ 11月30日
6時30分 ~ 17時30分

・12月1日 ~ 12月31日
6時30分 ~ 17時00分

 

【御朱印

授与所にていただくことができます。

・御朱印代:¥300
・オリジナル御朱印帳:¥1,000(御朱印代は別途)

 

厳島神社 御朱印 by.仰木一弘

【主な祭礼】

厳島管絃祭

旧暦6月17日


この祭りは、平安時代に貴族が行っていた「管絃かんげの遊び」という、池や川に船を浮かべて遊んでいたことに由来するそうです。

厳島神社を造営した平清盛が神様をお慰めする神事として執り行うようになったのが始まりとされています。

管絃祭は日本三大船神事のひとつとされています。

 

厳島玉取祭

8月20日(もと旧暦7月18日)

戦国時代から伝わった行事とされており、海の中でふんどし姿の男達が宝玉を争奪しあうお祭りです。

神事が終わったあと、本殿前の海の中に組まれたやぐらに宝珠をぶら下がり、それを男達が飛びつき宝珠を海の中に落とします。

海中に落ちた宝玉を争奪し、最後に注進所に持ち込んだものに、将来幸運が約束されるといわれています。

水しぶきを上げ、海の中で激しい争奪戦が行われる様子は観客を沸かせます。

 

まとめ

日本三景の宮島に鎮座する、日本でも三本の指にはいるほど有名な厳島神社。

海の上に建つ、その大胆で独創的な構造や、朱色の本殿や鳥居と自然が融合した景観が神秘的な魅力を感じさせ、日本のみならず世界中の人々を魅了しています。

日本人なら一度は訪れたい観光スポット。
是非、一度参拝されてはいかがでしょうか。

 

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