【神奈川県】相模国(さがみのくに)一の宮  寒川(さむかわ)神社寒川神社、拝殿 ©2019 仰木一弘 with LeicaQ

 

「寒川神社」は、全国でも唯一、すべての悪事災難を取り除くとされる八方除はっぽうよけの守護神として知られています。

また、当社は江戸から見て南西の地に鎮座し、古来から江戸の裏鬼門(北東の方角の鬼門とともに不吉な方角とされている)をお護りする神社としても崇敬されているのです。

さらに、日本を代表する聖地を結ぶレイライン上にあり、春分の日、夏至、秋分の日、冬至のような季節の変化する時期に、太陽が当社の真上を通るとされています。

そのため、太陽の力を感じ取れる非常に強いエネルギーの場としても信仰を集めてきました。

幸運を呼ぶ八方除のご祈願に、またパワースポットとして全国各地から参拝者が訪れています。

 

【ご利益】悪事災難をとり除き「福徳開運」を招く

地相・家相・方位・日柄・厄年などから来る災いを除く八方除、厄除、心願成就、家内安全、商売繁盛、学業成就など

八方とは、東西南北、東南、西南、西北、東北の8つの方角のことを指します。

古来から人々は、この八方位を基本として住居・方角・運勢などの吉凶を判断してきました。

 

しかし、現代ではその吉凶の法則のとおりに従って行動するのが難しいことから、四方八方からの災難や悪心の侵入を防ぎ、これからの出来事が好転するようにご祈祷するのが「八方除」です。

また、テレビ業界からは「視聴率祈願の神様」としても知られており、業界関係者は視聴率祈願に訪れるそうです。

 

太陽の力をさずかるパワースポット

当社が有名なのは「八方除」だけではありません、当社の場所がレイライン(光の道)とも関係しているといわれています。

レイラインとは、古代遺跡や神社仏閣などの特別な場所が一直線に並ぶ現象の事です。

 

具体的には、千葉県の「玉前たまさき神社」と島根県の「出雲大社」を結ぶライン上に当社、富士山、身延山みのぶさん竹生島ちくぶしま、元伊勢、大山といった、それぞれ古くから信仰の対象になってきた聖地が並びます。

さらに、春分の日・夏至・秋分の日・冬至のエネルギーが変化する日に、太陽が当社の真上を通ります。

このような太陽との不思議な関係は、まさに神秘の地であり、古くから信仰対象の地であった事がうかがえますね。

 

龍が配置されている「渾天儀」

社殿に向かって右側には、本来天体の位置・星等を観測する器具である「渾天儀こんてんぎ」のレプリカがあります。

天体観測により暦が作られ、暦によって日々の吉凶が占われた時代、星の運行は人々に方角を教えてくれるだけでなく、国家の命運をもにぎると昔から考えられてきました。

方位盤には四正(東・西・南・北)、四隅(北東・東南・南西・西北)とで八方位が表され、龍は天空を支えるという故事にならい渾天儀の四隅には龍神が配置されています。

 

ご神木の「ニ本の杉」

御本殿の脇には、柵に囲まれて真っ直ぐに伸びる二本の杉の木があります。

こちらのご神木には、ご祭神の「寒川比古命さむかわひこのみこと」、「寒川比女命さむかわひめのみこと」が宿ると言い伝えられ、縁結びのパワースポットとされています。

 

八柱の神々がまつられる末社「宮山神社」

参道の脇道にある「宮山神社」は、宮山各地区にまつられていた八柱の神を合祀(2柱以上の神を一つの神社にまつること)してご鎮座された末社です。

お稲荷様をはじめ、日本神話で活躍した神々がまつられているので、安産・母子の健やかな生育・家運隆昌りゅうしょう(栄えること)・家内安全・無病息災・商売繁盛・五穀豊穣など様々なご利益をさずかるといわれています。

また、白豆腐をお供えして祈願すると、母乳に恵まれると古くから言い伝えられています。

 

強力なパワースポット「神嶽山神苑」

ご本殿奥には、ご祈祷した方のみが入苑できる「神嶽山神苑かんたけやましんえんがあります。

以前は神域として入苑は禁止されていた場所ですが、自然豊かな日本庭園として一般開放されました。

 

庭園は風水に基づいた四神相応しじんそうおう地理的景観が天の四方をつかさどる神の存在にふさわしい所として、東に青龍(清流と小高い砂)・南に朱雀すざく(池や泉)・西に白虎(大道、小高い砂)・北に玄武(丘陵のような山)になるように造園されています。

また、ご神水をいただくことができる場所などもあり、強力なパワースポットとなっています。

 

【所在地・アクセス】聖地を結ぶレイライン上に鎮座

【所在地・電話番号】

〒253-0195  神奈川県高座郡寒川町宮山3916
TEL:0467-75-0004

 

【アクセス】

■電車をご利用の方:

最寄り駅 JR相模線「宮山」駅より約徒歩5分

*JR東海道本線で「茅ヶ崎駅」にて下車し、JR相模線に乗り換え
または、小田急線で「海老名駅」にて下車し、JR相模線に乗り換え

 

■車をご利用の方:

・東名高速道路「海老名JCT」から圏央道を利用
「寒川北IC」より県道46号線を経由して約3分

・東名高速道路「厚木IC」から約5分

・小田原厚木道路「伊勢原IC」から約5分

・新湘南バイパス 「茅ヶ崎中央IC」から約15分

 

*無料駐車場:約400代収容

第1から第4駐車場までありますが、時期や混雑状況により制限されます。

 

【ご祭神・ご由緒】全国唯一の「八方除」の守護神をまつる

【ご祭神】

ご祭神に、寒川比古命さむかわひこのみこと寒川比女命さむかわひめのみことがまつられ、2神は「寒川大明神」と総称されています。

寒川大明神は、全国唯一の八方除の守護神として、地相、家相、方位、日柄、交通、厄年等に由来するすべての災いを取り除き、福徳開運をもたらす神様として信仰されています。

 

そして、2柱とも古事記、日本書紀には記載がなく詳細は不明ですが、土着の神様という説がもっとも有力です。

相模国を中心に広く関東地方をご開拓になられ、衣食住などを指導された関東地方文化の生みの親神と伝えられています。

 

また、当社は江戸から見て南西に鎮座しており江戸の裏鬼門にあたります。

通常は南向きまたは東向きに建てられる社殿が、南西を向いて建てられており、
古来より江戸裏鬼門の守護神としても崇敬されているのです。

 

【ご由緒】

古来から関八州(関東の八カ国の総称)鎮護の神として崇められてきましたが、具体的な始まりの年代はわかっていないそうです。

相模川沿いには、相模国東部を支配した国造くにのみやつこ(朝廷から任命された地方官)がおり、当社が氏神であったと推定されることから、当時の国造や土着の豪族が造営したと考えられています。

 

公式の歴史書として「続日本後紀」にて平安時代初期の846年に「仁明にんみょう天皇」から従五位下じゅうごいげという位をさずかる記録が存在し、既に関東から京都まで知られる神社であったようです。

そして、その後に制定された「延喜式神名帳えんぎしきじんみょうちょう(全国の神社一覧)」では名神大社みょうじんたいしゃに列しました。

 

鎌倉時代に入ると、「源頼朝」が息子の「源頼家」が誕生した際に神馬を奉納したり、幕府が社殿修理をした記録があります。

また、戦国時代には「武田信玄」が小田原城攻めの移動中に参拝し、自身のまとっていたかぶと太刀たち安全祈願に奉納した記録も残っています。

その後、明治4年には、近代社格制度(新たに神社を等級化した制度)において国幣中社こくへいちゅうしゃに列し、戦後は神社本庁の定めた別表神社となりました。

 

【社務所受付時間】

午前8:00~午後5:00

 

【御朱印】

・御朱印代:お気持ち

オリジナル御朱印帳が複数用意されていて、中でも黒を基調とした、渾天儀と北斗七星がデザインされた御朱印帳が人気です。

御朱印帳は、社務所右手の売店、境内横にある「鎮守の杜 Koyo」、「参集殿」のいずれかで購入できます。

 

寒川神社 御朱印 by.仰木一弘

 

また、当社では、通常の袋の形以外にも、お札の形、鈴の形をした珍しいタイプのお守りがあります。

その中で有名なのが、「八方除け幸運を呼ぶ守り」

お願いごと別にカラフルな5色があり、ぞれぞれ袋タイプ、カードタイプの2種類用意されています。(¥800)

白色:開運招福・万願成就・心願成就・就職成就
紫色:健康回復・身体安全・病気平癒・怪我平癒・精神の安定・長寿
赤色:縁結び・家庭円満・人間関係の改善・子宝
青色:成功向上・目的達成・必勝祈願・業務成就・芸道上達・スポーツ万能
黄色:金運向上・職業繁栄・福徳招

 

さらに、期間限定のお守りとして、春分の日と秋分の日にのみ「御来光守」が授与されるそうです。

こちらは、レイライン上に鎮座し、太陽のパワーをさずかるとされる当社ならではの珍しいもの。ものすごいご利益がありそうですね。

 

【主な祭礼】

祈年祭並び「田打舞神事」

2月17日

「祈年祭(春祭り)」は、9月20日の「例祭」、「11月23日」の新嘗祭にいなめさいとともに神社の三大祭の一つです。

神前では、福種蒔とも呼ばれる五穀豊穣を祈願する特殊神事「田打舞たうちまいが奉納されます。

 

拝殿に集まった地元の生産者組合や商工関係者などの前で、おきなの面を着けた神職が耕田、種まき、稲の収穫までを鎌やすきなどの道具を使って、神楽歌をうたい舞い踊ります。

神事でまかれた種は同町内の生産者組合に配られ、ほかの種と一緒に栽培される習わしとなっているそうです。

 

例祭

9月20日

「例祭」は、日頃のご神徳に感謝する当社の最も重要なお祭りとされます。

例祭を祝って役員・総代をはじめ全国より崇敬者が多数参列します。

 

19日には前日祭が行われ、境内にて五穀豊穣と天下泰平を祈念する流鏑馬やぶさめ神事が奉納されますが、武田流にのっとって行われる当社の流鏑馬神事は、鎌倉時代からの起源とされています。

当日20日の例祭には、境内で献花、献茶、献句、盆栽展、奉納剣道大会、空手演武、奉納演芸などが行われます。

 

新嘗祭

11月23日

2月17日に行われる祈年祭(春祭り)に対し、新嘗祭にいなめさい秋の稔りを感謝する祭りで秋祭りともいいます。

当日は、氏子崇敬者が多数参列し、神前に新穀をお供えし神職は一番の正装にて奉仕いたします。

祭典が厳粛に行なわれた後は、参集殿にて奉納者の表彰、菊花展、写真展の表彰式が行われるそうです。

 

まとめ

「寒川神社」は、神奈川県の寒川町に鎮座する全国で唯一の「八方除け」で有名な神社です。

また、古くから関東地方の守り神として、江戸の裏鬼門を護る神社として信仰されてきました。

こちらに参拝すると、物事を始めるのに良くない、また頑張っても結果が出ない年まわりの「厄年」や「八方ふさがり」の年でも、「福徳開運」を招いていただけるかもしれませんね。

さらに、日本の聖地を結ぶレイライン上にあるパワースポット「寒川神社」へ、よりいっそう太陽の強いエネルギーをいただける春分の日、夏至、秋分の日、冬至にも訪れてみてはいかがでしょうか。

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