「香取神宮」は、人生の総合的な開運力があり、千葉県最強のパワースポット、「意を決す場所」ともいわれています。
さらに、全国約400社の「香取神社」の総本社で、明治以前に「神宮」の称号を与えられていたのは伊勢、香取、鹿島のみという屈指の名社。
ご祭神には、日本神話最強の武神「経津主神」をまつり、勝運 ・仕事運 ・道開きなどにご利益があるとされています。
遠方からも、人生の転換期を迎えた多くの方が訪れる人気の神社です。
【ご利益】千葉県最強の霊力を持つ開運力
勝運・厄除け・交通安全・心願成就・縁結び・夫婦和合・安産・家内安全など総合的に開運していく力をさずかることができるそうです。
また、霞ヶ浦・北浦・利根川の水のパワーを秘め、千葉県最強の霊力を持つとされています。
さらに、常陸国(現在の茨城県)一之宮「鹿島神宮」と関係が深く、一対で関東の東を守ります。
勝運のご利益がある楼門
江戸5代将軍「徳川綱吉」公が造られたもので、昭和58年に国の重要文化財に指定されました。
門の正面に向かって右の像が「武内宿禰(第12代から第16代の各天皇に仕えたという伝説上の忠臣)」、左の像は「藤原鎌足(飛鳥時代の政治家で藤原氏の始祖)」と伝えられています。
また、楼上の額は、海軍大将「東郷平八郎」の筆によるものですが、東郷平八郎が、当神宮を勝負の神様として崇拝されていたあかしが残されているのです。
こちらの楼門は、上下階のバランスが素晴らしく、優美な姿から当宮のシンボル的な建物となっています。
地震から守ってくださる強い霊力の「要石」
昔この地方は大変地震が多く、地中にすむ大ナマズが暴れることからおこると考えられていました。
そのため「要石」は、大ナマズをおさえつけるための巨大な石の一部が地上に現れたものといわれ、地震からの守り神とされたのです。
現れているのは直径30cmほどの小さい石ですが、地中までの深さに驚かされます。
江戸時代に、水戸藩主「徳川光圀」公が「要石」のまわりを掘らせて、正体を突きとめようとしましたが、掘りきれなかったとか。
不思議なことに「要石」は「鹿島神宮」にもあり、鹿島神宮が凹型に対して香取神宮は凸型。
2つの「要石」は地中でつながっていて、「香取神宮」では大ナマズの尾をおさえ、「鹿島神宮」は頭をおさえて、地震から守ってくださっているという伝説があります。
1本の杉が三又に分かれた「三本杉」
拝殿左手にある「三本杉」は、強力なエネルギーを放っているとされます。
「源頼義」がご参拝されたとき、「三つ願いが成就するならこの杉が三岐に別れん」と祈願したところ、三又に分かれたと伝わります。
そのことから、心願成就のご利益があるとされ、空洞になっている真ん中の杉の中に入り祈願することでパワーをいただけるそうです。
また、写真を撮るとさらに効果が続くといわれ、人気の撮影スポットになっています。
強いパワーがみなぎる「奥宮」
ご祭神「経津主神」の荒御魂がまつられ、勝運とエネルギーをもたらす強力なパワースポットです。
荒御魂は、神の魂の荒ぶる魂そのもので、その荒々しさから前に進む力をつかさどるといわれています。
ちなみに本殿にまつられているのは「和御魂」。穏やかな魂で平和や調和をつかさどるといわれています。
現在の社殿は、昭和48年「伊勢神宮」式年遷宮(20年に一度新しい社殿を造って御神体を遷す神宮最大のお祭り)のときの古材を使ったものです。
見逃せない強力パワースポットの「境外摂社」
〈大戸神社〉
・所在地:千葉県香取市大戸521
・ご祭神:「天手力男命」
ご祭神は、「天照大御神」が隠れた天岩戸を神力でこじあけた大力・スポーツ必勝の神。
東国三社「鹿島神宮」「香取神宮」「息栖神社」の始まりと考えられている古社。
「日本武尊」が蝦夷を攻めうつときに祈願したとされます。
拝殿前の樹齢600年のご神木、根元から2又になっている縁結び夫婦杉などには強力なパワーがあるそうです。
〈側高神社〉
・所在地:千葉県香取市大倉1
・ご祭神:由緒書きによると造化の三神
(国土・人間・万物を創造したという三柱の神)
・「天之御中主神」
・「高皇産霊神」
・「神皇産霊神」
初代「神武天皇」の時代に始まる歴史ある古社で、健康運や病気平癒にご利益があるとされる強力なパワースポット。
江戸時代初期に造られた本殿には、色鮮やかな彫刻が残され、千葉県指定有形文化財になっています。
境内には、春夏秋冬の4つのカメがあり、それぞれのカメに溜まった雨水の量からその年の降水量を占うとされます。
また、ご神木の巨木「千年杉」をはじめ、その他にも夫婦杉など自然のエネルギーに満ちています。
【所在地・アクセス】うっそうと杉が生い茂るご神域・香取の森に鎮座
「香取神宮」が鎮座する「香取の森」と呼ばれるご神域は、千葉県指定天然記念物となっています。
手つかずの自然が多く残された境内では、杉やカエデ、特に桜は数百本におよび、四季折々の姿を楽しむことができます。
<所在地・電話番号>
〒287-0017 千葉県香取市香取1697
TEL : 0478-57-3211
<アクセス>
■電車をご利用の方:
・JR総武線「東京駅」からJR「成田駅」にて乗り換え「佐原駅」下車
タクシーで約10分
・「京成上野駅」から「京成成田駅」下車、徒歩にてJR「成田線」へ移動(約7分)
JR成田線「成田駅」から乗車し「佐原駅」下車、タクシーで約10分
*バスのご利用もできます。各バス会社のダイヤ、乗り場等をご確認ください。
■高速バスをご利用の方:
〈関鉄グリーンバス〉
東京駅発:「佐原廻り麻生行き」乗車「香取神宮前」下車、徒歩約5分
〈京成・千葉交通バス〉
浜松町発:東京駅経由「銚子行き小見川ルート」乗車「佐原香取インター」下車、
徒歩約15分
■車をご利用の方:
東関東自動車道「佐原香取IC」から約2分
・無料駐車場:第1~第3駐車場
*一番近い駐車場は境内の脇にある第2駐車場ですが、収容台数が30台くらいと少ないです。(第1、第3駐車場は100台くらい収容)
【ご祭神・ご由緒】朝廷から「神宮」の称号が与えられた格式高い神社
【ご祭神】
〈経津主神〉
「香取神宮」のご祭神であることから、香取神、香取大明神、香取さま等とも呼ばれます。
日本神話に登場する神(日本書紀のみ登場)。
「霊剣・布都御魂」のすさまじい威力を神格化した刀剣の神であり、武神・軍神としても広く知られています。
そして、日本書紀によれば、「鹿島神宮」の武神「武甕槌神」とともに出雲国へおもむかれ、「大国主神」と「事代主」の父子の神に国譲りを交渉した結果、成功されました。
そのようなことから、平和・外交の神とされ、勝運、交通安全、厄除けなどにもご利益があるとされています。
*国譲り
参照元:神社本庁「日本の神話」
【ご由緒】
社伝によると、創建は、初代「神武天皇」18年と伝わります。
ご祭神の武神「経津主神」は、朝廷からも蝦夷に対する平定神としてあがめられ、ヤマト政権(大和の奈良盆地を中心とする畿内政治勢力の連合体)による蝦夷進出の拠点にもなったようです。
そして、朝廷から明治以前に「神宮」の称号が与えられています。
これは「伊勢神宮」・「香取神宮」・「鹿島神宮」のみとされ、毎年勅使(天皇など君主が出す使者)が訪れていました。
中世以降は下総国一之宮とされ、歴代の武家政権から崇敬を集めたとされます。
江戸時代には、幕府より手厚く守られ、現在の社殿は1700年(元禄13年)に、5代将軍「徳川綱吉」により整備されたものです。
また、毎年元旦の早朝、天皇陛下が御所から天地四方と山稜(山頂から山頂へ続く峰すじ)をおがむ「四方拝」という儀式がありますが、「香取神宮」もその「四方拝」に含まれています。
江戸時代から大人気だった「東国三社参り」
「香取神宮」は、茨城県の「鹿島神宮」「息栖神社」とともに「東国三社」の一社です。
江戸時代に関東以北の人々が伊勢神宮参拝のあと、これら三社をお参りする「下三宮参り」をするとご利益がすごいと、とても人気だったようですが、現在では「東国三社参り」とよばれています。
不思議なことに、それぞれの鎮座する場所を線で結ぶとほぼ直角二等辺三角形になり、富士山の方向を意識した向きになっているそうです。
また、旅立ちを指す「鹿島立ち」から「鹿島神宮」からスタートするのが良いという説が残っています。
ただし、順番が重要ということではないそうですから、巡りやすい順番でお参りされてくださいね。
【社務所受付時間】
午前8:30〜午後5:00
*新型コロナウイルスの影響で流動的なため、事前に電話で確認することをおすすめします。
【御朱印】
・授与所にて:午前8:30〜午後5:00
・御朱印代:¥300
・オリジナル御朱印帳:¥1,000
オリジナルの御朱印帳は濃紺を基調としたデザイン。
白い「すやり霞」とよばれる雲、金色の社紋「五七の桐」が描かれています。
また、「東国三社巡り」で「鹿島神宮」と「息栖神社」の御朱印をすでにお持ちの方には、小さなお守りをプレゼントしていただけるそうです。
さらに、「東国三社」には、共通の「大願成就」のお守りがあります。
三面ある木材のお守りで、それぞれの面の丸いくぼみに社紋のステッカーを貼って完成させるものです。
「東国三社巡り」をする時には、御朱印と一緒にいただいてみてはいかがでしょうか。
他にも、たくさんのご利益がある「香取神宮」には、様々なお守りがあります。
その中でも注目したいのは「要石」という文字の入った「災難除け」のお守り。
小さなサイズですが、霊力の高いパワーが入っているとされます。
さらに、「体育勝運守」は、スポーツ必勝祈願などで訪れる武道やスポーツ選手に特に人気があるそうです。
【主な祭礼】
御田植祭
例年4月第1土曜日と翌日の日曜日
お寺や神社で皇室などが所有する田で、その年の五穀豊穣を祈る神事です。
通称「かとりまち」ともよばれ、大阪府「住吉大社」・三重県「伊勢神宮」とならんで日本三大御田植祭の一つに数えられています。
田植え前の田んぼを耕す風景を模した儀式や、田植え歌を唄いながら苗を植える姿を見ることができます。
例年桜の開花時期と重なり、境内には桜が咲き誇り祭りに一層の彩りを添えるそうです。
例大祭
4月14日
〈神幸祭〉
4月15日
4月15〜16日 (12年に1度「式年神幸祭」)
例大祭は毎年4月14日に行われる当宮最大の祭典。
皇室と国家の安泰と、国民の繁栄をお祈りします。
そして、毎年4月15日に行われる「神幸祭」は、約800年の昔から伝わる祭事です。
ご祭神「経津主神」が東国を平定したときの様子をまねて、氏子約200人が平安時代の頃のような衣装を身につけ、神輿を中心に行列を組んで神宮のまわりをねり歩きます。
なお、12年に1度行われる「式年神幸祭」では、神職の方々と一緒に3,000人にも及ぶ氏子が参加して盛大に行われます。
見所は、神輿が御座船に乗り利根川の水上を渡られるところですが、その雄大さ美しさは素晴らしく、一大絵巻のようです。
まとめ
千葉県に鎮座する「香取神宮」は、全国約400社の「香取神社」の総本社。
古くから神宮の称号を与えられた格式高い神社で、茨城県の「鹿島神宮」「息栖神社」と合わせ「東国三社」と呼ばれています。
香取の森という広大な境内は神域とされ、三本杉・要石・奥宮などの強いパワーが集約した場所。千葉県で霊力がNo.1といわれています。
また、日本神話最強の武神で勝利の神「経津主神」をまつり、仕事での成功、厄払い、縁結びなど様々な方面での開運力アップのご利益があるとされます。
さらに、国譲りをともに成功させた「武甕槌神」をまつる「鹿島神宮」を参拝するとご利益が増すといわれますので、あわせて参拝してみてはいかがでしょうか。