吉備津彦神社、拝殿 ©仰木一弘 with LeicaQ
昔話の桃太郎にモデルがいるのはご存知ですか?
「吉備津彦神社」は桃太郎のモデルとなった神様がまつられています。
また、背後には、昔から神の山とよばれる「吉備の中山」があり、その山には、神秘的なパワースポットがいくつも存在します。
一品一宮(朝廷直属の宮であったことから授けられた位)の称号をもつ、古代より伝わる長い歴史と、神々しいパワーが感じられる神社です。
【ご利益】五穀豊穣、商売繁盛、長寿延命、勝利祈願など多くのご利益があるとされる
「吉備津彦神社」の境内には、ご本殿の他にも20を超える摂末社があることから、五穀豊穣、商売繁盛、長寿延命、勝利祈願など、数多くのご利益があるとされています。
また、桃太郎にちなんで「桃みくじ」と呼ばれる桃の形をしているおみくじが若い女性を中心に、かわいいと人気となっています。
吉備の中山にある磐座が最強のパワースポット
「吉備津彦神社」の裏にある吉備の中山には、神社が建てられる前の姿とされている「元宮磐座」があり、吉備の中山の中でも強力なパワースポットとされています。
夏至の日はこの「元宮磐座」と、「吉備津彦神社」の直線上に太陽の光が昇るとされているなど、この場所が昔から神聖な場所であることがわかります。
吉備の中山には、この磐座以外にも、古墳や、石仏、祠などがあり、「吉備津彦神社」の参拝とあわせて散策すると、より神聖なパワーを受けとれるそうです。
【所在地・アクセス】神の山「吉備の中山」のふもとに建つ歴史ある神社
最寄駅(JR桃太郎線(吉備線)備前一宮駅)から徒歩4分程で、立派な備前焼でできた狛犬と鳥居が現れます。
<所在地・電話番号>
〒701-1211 岡山市北区一宮1043
TEL:086-284-0031
<アクセス>
■電車をご利用の方:
JR「岡山駅」からJR吉備線で「備前一宮駅」下車、徒歩約4分
■車をご利用の方:
・山陽自動車道、吉備SA内・スマートIC(※ETC限定/利用可能時間6:00~22:00)から総社方面へ約3.5km
61号線~国道180号を右折。吉備津彦神社前交差点を左折
・山陽自動車道、岡山ICから国道53号を岡山市街方面へ約2km津島の交差点を右折、180号を総社方面へ3.5km
・岡山自動車道、総社ICから国道180号を岡山市街方面へ約8km
※無料駐車場:約100台収容
【ご祭神・ご由緒】12柱もの神様をまつる格式高い神社
【ご祭神】
桃太郎のモデルとなった「大吉備津彦命」
「大吉備津彦命」が、この地と住民を深く愛し、永住された吉備の中山のふもとの屋敷跡に社殿が建てられたのが「吉備津彦神社」のはじまりとされています。
他にも、相殿神をまつります。
・吉備津彦命
・孝霊天皇
・孝元天皇
・開化天皇
・崇神天皇
・彦刺肩別命
・天足彦國押人命
・大倭迹々日百襲比賣命
・大倭迹々日稚屋比賣命
・金山彦大神
・大山咋大神
【ご由緒】
「吉備津彦神社」の創建は不明とされ、古代より裏にそびえる中山に鎮座する磐座をご神体とし、山全体を神の山として信仰していたと伝わります。
また、夏至(太陽の力が最も強い日)の日の出に、太陽が正面の鳥居の真正面から昇り、神殿の中にある御鏡に入ることから、別名「朝日の宮」ともと称され崇められてきました。
これは、太陽を神と仰ぎ、豊穣の発展と幸運を祈る神社として創建されたことを象徴しているそうです。
もともと「桃太郎」のモデルとしても有名なご祭神「大吉備津彦命」が吉備の国を治めた屋敷跡に、社殿が建てられたのが始まりともされています。
ただ実際の建立時期は、645年の大化の改新を経て吉備国が備前・備中・備後の3国に分かれたのち、備後一之宮「吉備津神社(広島)」と同時期に、備中一之宮「吉備津神社(岡山)」から分祀されたとみられているそうです。
平安時代より代々の国司に崇敬され、皇室を始め旧岡山藩主池田家のご信仰篤く、
備前一之宮として崇敬されていました。
【社務所受付時間】
午前9:00~午後5:00
*新型コロナウイルスの影響で流動的なため、事前に電話で確認することをおすすめします。
【御朱印】
・授与所にて:午前8:30~午後5:00
・御朱印代:¥300
*当面の間、書き置きのみの対応
【主な祭礼】
御田植祭
毎年8月2日、3日
五穀豊穣を祈願し、自然災害を鎮めるための重要行事として古くから行われてきた祭事、岡山県の無形民俗文化財に指定されています。
8月2日の茅の輪をくぐり心身を清める「厄神祭」に始まり、両日の「本殿祭」では、小・中学生の早乙女による田舞が奉納されます。
特に8月2日の夜は、多くの露店が並び、花火も打ち上げられるため、多くの人で賑わうそうです。
まとめ
神の山とされる「吉備の中山」のふもとに建つ「吉備津彦神社」。
夏至の日には、「吉備の中山」の中でも強力なパワースポットとされる「元宮磐座」と、「吉備津彦神社」の直線上に、太陽が昇るとされ、昔から神聖な場所であることがわかります。
そのため、別名「朝日の宮」とも称され崇められてきました。
また、「桃太郎」のモデルとしても有名なご祭神「大吉備津彦命」が吉備の国を治めた屋敷跡に、社殿が建てられたのが始まりともされています。
古代より伝わる長い歴史と、神々しいパワーが感じられる「吉備津彦神社」と「吉備の中山」にぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。