素盞嗚神社は厄除け&疫病除け&必勝ご利益の最強パワースポット【広島県一之宮】

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素盞嗚神社、拝殿 ©仰木一弘 wih LeicaQ

地元では、祇園さん・天王さんといわれて親しまれている素盞嗚すさのお神社」

ご祭神の「素戔嗚尊すさのおのみこと」が逸話に現れる蘇民将来そみんしょうらい」伝説の地と伝えられています。

この伝説に登場する人物「蘇民将来そみんしょうらい」は、その逸話から災厄を払い、疫病を除いて、福を招く神として創建当時より地元住民から信仰されてきました。

また、境内にある摂社「蘇民神社」は夏越大祓なごしのおおはらえ(罪や穢れを除き去るための除災行事)に行われる神事「茅の輪くぐり」発祥の神社として有名です。

さらに、祇園祭といえば、京都が有名だと思いますが、実は、平安時代に「素盞嗚すさのお神社」から始まったといわれているとか。

1000年以上続く伝統があるお祭りは、神輿みこしを激しくぶつけ合う「けんか神輿」が迫力満点です。

 

 

【ご利益】厄除け・疫病除け・必勝・恋愛成就・縁結び・夫婦円満・子宝・安産などのご利益を授けてくださる

ご祭神「素戔嗚尊すさのおのみこと」と縁が深い「蘇民将来そみんしょうらい」伝説。

その逸話に登場する人物蘇民将来そみんしょうらい」は「疫病除けの神」「福を招く神」として民間信仰の対象となり、創建当時から地元住民の宗敬を集めてきました。

また、「素盞嗚尊すさのおのみこと」は八岐大蛇やまたのおろちを退治した逸話からも厄除け・疫病除け・必勝のご利益があるとされています。

素盞鳴尊すさのおのみこと」とともに后の「稲田姫命くしなだひめ」子である「八王子やはしらのみこ 」をまつることから、恋愛成就、縁結び、夫婦円満、子宝、安産のご利益も授かれるそうです。

 

茅の輪くぐり発祥の神社「蘇民神社」

ご本殿の南側には「蘇民神社」と「疱瘡ほうそう神社」が長屋式で建っています。

それぞれのご祭神は「蘇民将来そみんしょうらい」、疱瘡ほうそう神社は「比比羅木其花麻豆美神ひひらぎそのはなまずみのかみ」。

蘇民神社は「茅の輪神事」発祥の地とされます。

 

夏越大祓なごしのおおはらえで設置され、くぐると疫病をまぬがれるとされる茅の輪ですが、実は「備後国風土記びんごのくにふどき」に記されていた以下のような蘇民将来そみんしょうらい」伝説が由来とされているそうです。

昔、「素盞嗚尊すさのおのみこと」がこの地に旅されている時、ある兄弟に一夜の宿を求めました。

村で一番裕福な「巨旦将来こたんしょうらい」に宿をお願いするのですが、きっぱり断られてしまい、次に「巨旦将来こたんしょうらい」の兄弟である「蘇民将来そみんしょうらい」を訪ねたところ、貧しいながらも快く宿を貸し精一杯もてなしたそうです。

数年後、「蘇民将来そみんしょうらい」のところに再び「素盞嗚尊すさのおのみこと」が訪れ、感謝の気持ちとして疫病厄除けの「茅の輪」を授けました。

そのため、この地に恐ろしい病が流行った時、「蘇民将来そみんしょうらい」の一族のみ疫病からのがれることができたと伝わります。

この伝承がもととなり、「茅の輪くぐりの神事」が行われるようになったとされますが、資料によっては、「牛頭天王ごずてんのう」という「素戔嗚尊すさのおのみこと」と同一視されている「武塔神むとうのかみ」が登場し、物語自体にも違いがあるようです。

 

相方城から移築された城門

境内には、江戸時代に城山の相方さがたから移築された城門2棟(中門・北門)が遺されています。

相方さがた城は、天正15年(1587年)に「豊臣秀吉」による山城禁止令によって廃城となったと伝わりますが、当時の建築様式を知るには貴重なものとなっているそうです。

また、平成になってからも補修などが施され、現存する戦国時代の城門として最も古い建築物の一つとされています。

 

【所在地・アクセス】備後国一之宮「吉備津神社」から2kmほどの距離に鎮座



<所在地・電話番号>

〒729-3101 広島県福山市新市町戸手1-1
TEL:0847-51-2958

 

<アクセス>

■電車をご利用の方:

・JR福塩線 上戸手駅下車徒歩約3分

 

■車をご利用の方:

・山陽自動車道「福山東IC」から約40分

*無料駐車場:5台程度

 

【ご祭神・ご由緒】「蘇民将来」伝説の地とされる

【ご祭神】

【主祭神】

素盞嗚尊すさのおのみこと

伊弉諾いざなぎのみこと」と「伊弉冉尊いざなみのみこと」の御子神であり、「天照大御神あまてらすおおみかみ」の弟神。

古事記や日本書紀では様々な漢字表記が見られ、多くの逸話を持っている神様です。

素盞嗚尊すさのおのみこと」が八岐大蛇やまたのおろちを退治し助けたとされる后の「稲田姫命くしなだひめ」 、そしてその御子神である「八王子やはしらのみこ」を配神としています。

 

【配神】

稲田姫命くしなだひめ素盞嗚尊すさのおのみことの后神

八王子やはしらのみこ素盞嗚尊すさのおのみことの御子神

 

【ご由緒】

社伝によると、天武天皇の御代(672~86)の創建とされます。

古くは、奈良時代初期にまとめられた「備後国風土記びんごのくにふどき」に「疫隈國社えのくまのくにつやしろ」という名称で記されているのが、「素盞嗚すさのお神社」のことであり、蘇民将来そみんしょうらい」伝説の地と伝わります。

その後、神仏習合(神様の信仰である神道と、外国の仏教信仰がひとつになった宗教の考え方)により仏教系の神「牛頭天王ごずてんのうをご祭神とするようになったそうです。

また、仏教が伝来したことで、本地垂迹ほんじすいじゃく説(神は仏が世の中を救うために仮に姿をかえて現れたとする説)の影響を受けて「江熊祇園牛頭天王社えのくまぎおんごずてんのうしゃ」の他に、「祇園社」、「天王社」などと呼ばれていました。

明治時代に入り神仏分離令が出された際、ご祭神は本来の「素盞嗚尊すさのおのみこと」にあたらめ、現在の社名に改名されました。

 

【社務所受付時間】

午前9:00〜午後4:30頃

*新型コロナウイルスの影響で流動的なため、事前に電話で確認することをおすすめします。

 

【御朱印】

・社務所にて:午前9:00〜午後4:30頃
・御朱印代:¥300

新型コロナウィルス感染予防のため御朱印のご記帳を休止中、書き置きにて対応ということです。

 

 

【主な祭礼】

祇園祭

毎年7月

「祇園祭」といえば、特に有名なのは京都の八坂神社ですが、発祥はこちらの「素盞嗚すさのお神社」という説があり、平安時代中頃から祇園御霊会ぎおんごりょうえが始まったそうです。

1000年以上も続く祗園祭は,現在、迫力満点の「けんか神輿」で有名となっています。

最終日の夜に,重さが約500㎏もある3基の神輿を担ぎ手たちがかけ声をあげながら激しくぶつけ合うのが見どころ。

祇園囃子ばやしが会場を盛り上げ、神輿のぶつかる音が響く勇ましい祭りは、多くの参拝客でにぎわいます。

 

まとめ

素盞嗚すさのお神社」の名前のとおり、「素盞嗚尊すさのおのみこと」を主祭神としてまつり,后神の「稲田姫命くしなだひめ」、御子神の「八王子やはしらのみこ」をともにおまつりしています。

そのため、厄除け・疫病除けの他、恋愛成就、縁結び、夫婦円満、子宝、安産のご利益も授かれるそうです。

また、「素戔嗚尊すさのおのみこと」と縁が深い伝説「蘇民将来そみんしょうらい」の神話が起源とされ、「蘇民将来そみんしょうらい」は「疫病除けの神」「福を招く神」として創建当時から地元住民の宗敬を集めてきました。

境内には、その伝説に由来する「茅の輪」発祥の地とも伝わる「蘇民神社」が鎮座します。

疫病厄除けに強いとされる「素盞嗚すさのお神社」にぜひ一度、足を運んでみてはいかがでしょうか。

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