鳥海山大物忌神社、社務所©2019 仰木一弘 with LeicaQ鳥海山大物忌神社、社務所 ©2019 仰木一弘 wih LeicaQ

 

山形県と秋田県にまたがる日本百名山の一つ鳥海山ちょうかいざんをご存知ですか?

標高2236mの山形の霊山「出羽富士」ともよばれ、古くから山自体がご神体(神霊の宿るもの、または象徴)としてあがめられてきました。

その山頂にご本社があり、鳥海山に宿るとされる大物忌神おおものいみのかみをご祭神とする「鳥海山大物忌ちょうかいざんおおものいみ神社」

「物忌」は不浄を嫌うという意味があることから、強い浄化力があるとされているそうです。

さらには、才能開花のご利益もさずかれるとか。

山頂へは登山装備が必要ですが、ふもとの吹浦ふくら蕨岡わらびおかには「口の宮」という、アクセスしやすい里宮があります。

今回は、里宮の中で御朱印をいただくことができる「吹浦ふくら口の宮」を中心にご紹介させていただきます。

 

【ご利益】浄化力が強く邪気を払う

厄除、家内安全、五穀豊穣、国家鎮護など

物忌ものいみ」には

祭事において神を迎えるために、一定期間飲食や行為を慎み、不浄を避けて心身を清浄に保つこと

出典元:三省堂大辞林  

と言う意味があるため、この場所は非常に浄化力が強く、邪気を払うというご利益をさずかることができるそうです。

また、秘められた才能を開花させてくださるといわれています。

 

吹浦ふくら口の宮」の社殿が、急な傾斜の石段の上にあるため、その石段を登らなくても参拝する事の出来る下拝殿げはいでんも用意されています。

そして、石段を登った先には、国の重要文化財である拝殿が。

こちらの拝殿前には、鳥海山のいくつかある龍脈(地中を流れる大地の気のルート)のパワーが集まっているとされているそうです。

 

また、拝殿の奥に、朱色の同型の「大物忌神おおものいみのかみ」がまつられる「鳥海山大物忌神社吹浦ふくら口の宮」の本殿と「月読命つくよみのみこと」がまつられる摂社「月山つきやま神社」の本殿が並びます。

こちらの鮮やかな朱色の両殿は、今から約300年前に建てられたもので、国登録の有形文化財にも指定されているそうです。

*有形文化財
参照元:文化庁

 

神秘のパワースポット「丸池様」

境外になりますが、当社が管理する境内地で「吹浦口の宮」から車で3分くらいのところに、「丸池様」があります。

境外末社「丸池神社」の境内でもあり、池自体がご神体のため、古くから信仰の対象として地元の人からは「様」をつけて呼ばれているのです。

直径約20m、水深3m50cmのこちらの池は、鳥海山の湧水が常に巡回しているため水温が一定に保たれ、池の中の倒れた木は腐らずに太古の姿をとどめています。

透明な池は季節や光の加減で表情を変え、神秘的なエメラルドグリーンになることも。

 

また、平安時代の武将が左目を弓で射抜かれ、敵を討ち取った後に、この池で目を洗ったと伝わります。

それ以来、池にすむ魚は全て片目になったと言う伝説があることから、浄化のエネルギーが強いパワースポット、また神秘のパワースポットとして注目を集めています。

 

【所在地・アクセス】「鳥海山」山頂に本社、ふもと2か所に里宮

〈所在地・電話番号〉

吹浦ふくら口の宮

〒999-8521 山形県飽海郡遊佐町あくみぐんゆざまち大字吹浦字布倉1番地

TEL:0234-77-2301
FAX:0234-77-3424

 

〈アクセス〉

■電車をご利用の方:

・JR羽越本線「吹浦ふくら駅」から徒歩約7分

 

■車をご利用の方:

・山形自動車道「酒田みなとIC」から、国道7号線秋田方面へ約20分

*無料駐車場:30台

 

〈所在地・電話番号〉

蕨岡わらびおか口の宮

〒999-8314 山形県飽海郡遊佐町上蕨岡字松ヶ岡51 字
TEL: 0234-77-2301 (お問い合わせ 吹浦口の宮)

 

〈アクセス〉

■電車をご利用の方:

・JR羽越本線「遊佐駅」から車で約10分

 

■車をご利用の方:

山形自動車道「酒田みなとIC」から車で約20分

*無料駐車場:数台

 

〈所在地・電話番号〉

■本社

〒999-8521 山形県飽海郡遊佐町大字吹浦字鳥海山1
TEL: 0234-77-2301 (お問い合わせ 吹浦口の宮)

 

〈アクセス〉

・登山ルート

公式ホームページ参照

*登山シーズンは7月上旬から9月上旬。
鳥海山の宿泊施設の営業についてのお問い合わせは、「吹浦口の宮」になります。

 

【ご祭神・ご由緒】ご神体の「鳥海山」に宿るとされる神様

【ご祭神】

大物忌神おおものいみのかみ

倉稲魂命うかのみたまのみこと」・「豊受姫神とようけびめのかみ」と同一神とされます。

ご神体の鳥海山に宿るとされる神様ですが、「古事記」「日本書紀」をはじめとした神話には登場しないため謎が多く、大物忌おおものいみという名の由来も明確ではないそうです。

しかし、ヤマト王権の支配圏の北方を守る神けがれを清める神とも伝わります。

また、当社では稲荷神である「倉稲魂命」や「豊受大神」と同一神としていることから農業をはじめ、衣食住の守護神とされます。

 

月読命つくよみのみこと:月山神社〉

他にツクヨミと呼ばれたり、月読と表記されるなど、複数の漢字表記、読み方があります。

日本神話に登場する神、ただし姉神「天照大神あまてらすおおみかみ」や弟神「須佐之男命すさのおのみこと」とちがって、あまり活躍は見られません。

「月の神」で、夜の国を治めています。

神名の月を読むと言うのは、月の満ち欠けを数えるすなわち暦を読むこと、そして潮の満ち引きを予測するという意味があるそうです。

このようなことから、農耕の神・漁猟の神とされています。

 

【ご由緒】

古くから、各登拝口ごとに伝承が異っていたり、山頂社殿が噴火焼失と再建を繰り返しているため、創建年代などは明らかになっていないようです。

その中でも、始まりは1400年以上前の欽明きんめい天皇」の御代と伝えられます。

 

鳥海山は古代より噴火の絶えない山だったため、その脅威を鎮めるために祈られてきた山でした。

そして、大物忌神おおものいみのかみは、祭祀をおろそかにすると火山噴火の前兆がおこる恐るべき神であり、朝廷から供物が捧げられ、鎮めるための祭礼が行われたとされます。

平安時代には、「延喜式神名帳えんぎしきじんみょうちょう」に名神大社みょうじんたいしゃとして、吹浦口の宮の「月山神社」とともに記載されたと伝わります。

後に出羽国一の宮となり、特に歴代天皇より崇敬されました。

さらに、平安時代後期の武将「源義家」が戦勝祈願し、鎌倉幕府や庄内藩主が社殿の造修を行うなど、篤く崇敬されてきたそうです。

 

明治13年には、山頂の社殿を「本殿」、里宮の吹浦ふくら蕨岡わらびおかのふたつの社殿を「口の宮」とし、三社をもって国幣中社とされました。

現在では、神社本庁の指定する別表神社に列せられています。

また、「蕨岡口の宮」の本殿、神楽殿、隋神門が平成19年に国登録有形文化財に指定され、平成20年には、山頂本殿から口の宮にいたる広範な境内が、国の史跡に指定されました。

 

【社務所受付時間】

午前9:00~午後4:30

山頂本社にお参りする方々や、鳥海山への登山者のために参籠所さんろうじょ(宿泊所)の宿泊申込みも受けつけているので、ご確認ください。

「公式サイト(予約状況の確認)」

 

【御朱印】

・御朱印代:¥300
・オリジナル御朱印帳:¥2,000

鳥海山と鳥海湖がデザインされたオリジナルの御朱印帳があります。

蕨岡わらびおか口の宮」の御朱印も「吹浦ふくら口の宮」でいただくことができます。

基本的には午後4時30分までとなりますが、5時くらいまで対応していただける場合もあるそうです。

 

鳥海山大物忌神社 御朱印 by.仰木一弘

 

 

【主な祭礼】

例大祭

5月4日・前夜祭、5日・例大祭

吹浦ふくら祭り」とも呼ばれる例大祭は、五穀豊穣などを願う鎌倉時代から続く伝統の祭り。

大名行列や神輿みこしが練り歩き、境内では、県指定無形民俗文化財の「吹浦田楽ふくらでんがくが奉納されます。

そして、最大の見せ場である「花笠舞」が繰り広げられ、舞の終了後には造花で飾られた笠が観衆に投げ入れられると参拝者が花を奪い合うそうです。

その笠の花一本、または飾りの紙一枚でも手に入れば、その年は幸せな一年になるといわれています。

 

まとめ

鳥海山山頂の本社と、ふもとにある「吹浦ふくら」「蕨岡わらびおか」の2か所の口の宮(里宮)の3社の総称が「鳥海山大物忌ちょうかいざんおおものいみ神社」となります。

出羽富士とも呼ばれる鳥海山をご神体とし、出羽国一宮として崇められてきました。

また、鳥海山に宿るとされる御祭神「大物忌神おおものいみのかみ」は、けがれを清める神、強い浄化力があるといわれています。

その事から厄除けのご利益や、秘められた才能が開花するといった力をさずかることができるそうです。

さらに境内地には、太古の原風景を残しエメラルドグリーンに輝く「丸池様」があります。

参拝された後には、こちらの神秘のパワースポットにも足を延ばしてはいかがでしょうか。

おすすめの記事