氷川神社、楼門 ©仰木一弘 with LeicaQ

さいたま市大宮区に鎮座する氷川ひかわ神社」は、2400年以上の歴史をもち、首都圏に点在する約280の氷川神社の総本社です。

日本武尊やまとたけるのみこと東夷とうい(京都からみて東国の武士)平定の祈願をした神社として有名ですが、お正月の初詣では約200万人以上が参拝し、全国のベスト10に入る神社となっています。

さらに、「氷川神社」は四方拝しほうはい」の社

「四方拝」とは宮中で天皇が、元日の早朝に伊勢神宮をはじめ、四方の神々7社を遠くから拝む年始の最も大切な儀式の一つですが、その一社になります。

一の鳥居から本殿まで直線の参道としては日本一と言われる約2kmの美しいケヤキ並木が続き、広い境内には摂末社を始めとする強烈なパワースポットが点在します。

 

 

【ご利益】人間関係を円滑にし人とのご縁を結ぶ

ご祭神の須佐之男命すさのおのみこと稲田姫命いなだひめのみことは、最も仲の良い夫婦だったと言われていることから、結婚運を引き寄せて、夫婦の縁を結び、夫婦円満のご利益をさずけてくれるとされています。

また、人間関係を円滑にし、人とのご縁を結ぶことから、恋愛運、仕事運、家庭運などのご利益があるそうです。

 

須佐之男命すさのおのみこと八岐大蛇やまたのおろち(八つの頭、八つの尾、真赤な目をもつと伝わる大蛇)を倒した強い神様であることから、道を切り拓く力をもたらすとされ、チャレンジ力、知恵・創造性を活性化させてくれるご利益もあるそうです。

 

荒脛巾神をまつる「門客人神社」

拝殿で参拝されたあとに、「東門」から出ると摂社「門客人もんきゃくじん神社」・末社「御嶽みたけ神社」が並んでいます。

向かって左側の「門客人もんきゃくじん神社」は、ご祭神に「稲田姫命いなだひめのみこと」の両親神がまつられていますが、江戸時代までは荒脛巾あらはばき神社」と呼ばれ、「アラハバキ神(謎の多い民間伝承の神)」がまつられていました。

こちらの「アラハバキ神」は、出雲の神が来るまで元々いらした地主神ということですから、きちんと参拝することが開運の一つのポイントになるそうです。

 

向かって右側の「御嶽みたけ神社」は、ご祭神が大己貴命おおなむちのみこと」「少彦名命すくなひこなのみこと
国造りに協力した神様がまつられています。

 

神池に鎮座する「宗像神社」

「宗像神社」は、「須佐之男命すさのおのみこと」の娘、「多起理比売命たぎりひめのみこと」、「市寸島比売命いちきしまひめのみこと」、「田寸津比売命たぎつひめのみこと」の海・水・航海の女神「宗像むなかた三女神」がまつられている摂社になります。

「宗像三女神」は大和朝廷によって古くから重要視されており、大陸および古代朝鮮半島への海上交通の平安をまもる神様です。

海沿いに多く存在する「宗像神社」は、「氷川神社」でも龍が棲むという「神池」に突き出るように鎮座しています。

 

そもそもさいたま市一帯は、その昔は見沼と呼ばれる広大な湖沼でした。

「氷川神社」はそのあぜに水神様としてまつられたのが始まりとされ、現在の「神池」は見沼の名残りということです。

こちらの「神池」は、霊能者の「江原氏」が幽体離脱して「宗像神社」に降り立ち、池から昇天する龍を見たということで有名、強力なパワーを秘めているといわれています。

さらに、池にかかり本殿へと繋がる「神橋」はパワースポットとして有名で、この橋を渡ることで身が清められると言われています。

 

氷川神社発祥の地である「蛇の池」

そして、「神池」を満たす湧き水の源流として、手水舎の奥にひっそりと位置しているのが「蛇の池」です。

最強のパワースポットと云っても過言ではない「蛇の池」は、もともと蛍の住む地として親しまれ、かつては宮中に献上する蛍を採取していたほど神聖な場所とされ、以前は禁足地となっていました。

現在は、参拝が許されるようになり、見沼の源流の一つである「蛇の池」の湧き水が地中深くから湧き出ている様子がわかります。

古来より蛇は水神の化身とされ、この湧水があったことから「氷川神社」がここに鎮座したとも伝わる発祥の地なのです。

 

直線2kmの美しいケヤキ並木が続く表参道

「氷川参道」と呼ばれる表参道は、さいたま新都心駅のそば、旧中山道の大宮宿の地に「一の鳥居」があり、そこから北に参道が2キロほど延びています。

直線の参道では日本一の長さで、両側に緑豊かな美しいケヤキ並木が続くパワースポットです。

 

昭和初期には、鬱蒼うっそうとした杉並木で覆われていましたが、現在の参道には、およそ650本の高木があり、37種類の樹木で構成され、そのうち20本が市の天然記念物として文化財指定、保存緑地指定を受けています。

また、二の鳥居は高さ13m、明治神宮で落雷した大鳥居を移築したもので、現存する木造鳥居では関東で一番大きなものです。

 

【所在地・アクセス】大宮公園に隣接

<所在地・電話番号>

〒330-0803 埼玉県さいたま市大宮区高鼻町1-407
TEL:048-641-0137

 

<アクセス>

■電車をご利用の方:

・境内への最寄り駅は、「JR大宮駅東口」または「東武アーバンパークライン(東武野田線)北大宮駅」、下車して徒歩約15分

・表参道の入口(一の鳥居)へは、JR「さいたま新都心駅」下車徒歩約7分

 

■車をご利用の方:

・首都高速埼玉新都心線「新都心西IC」から約15分
・東北自動車道「岩槻IC」から約20分

 

*無料駐車場:

・第一駐車場(約50台収容)
参拝の40分まで無料

・第二駐車場(約20台収容)
車両祈祷兼用駐車場

・西駐車場(約80台収容)
土日祝は30分まで無料
正月期間(1月1日~1月3日)、十日市(12月10日)の期間中は閉鎖

 

【ご祭神・ご由緒】「日本武尊」が東夷平定を祈願

【ご祭神】

日本神話に登場する「須佐之男命すさのおのみこと」、「稲田姫命いなだひめのみこと」の夫婦神と、その御子神である「大己貴命おおなむちのみこと」の三柱。いずれも出雲の神々です。

 

須佐之男命すさのおのみこと

別称:素戔嗚尊

他にも「須佐乃袁命」「スサノオ」など複数の表記があります。

伊奘諾尊いざなぎのみこと」・「伊奘冉尊いざなみのみことの御子で、天照大御神あまてらすおおみかみの弟神。

様々な面を持つとされ、その一つに、姉の「天照大御神あまてらすおおみかみ」が、天岩戸あまのいわとに引きこもることになった乱暴な振る舞いから、荒ぶる神として知られています。

そして、八岐大蛇やまたのおろち退治における英雄的な神としての側面もおありになるのです。

縁結び、厄除け、五穀豊穣、子孫繁栄、商売繁盛、学問上達など、さまざまなご利益があるとされています。

 

稲田姫命いなだひめのみこと

別称:櫛名田比売くしなだひめ

他にも、「奇稲田姫くしいなだひめ」など複数の表記があります。

八岐大蛇やまたのおろちのいけにえとなるところを「須佐之男命すさのおのみこと」に助けられ妻となりました。

川の氾濫から稲田を救い、稲作をもたらし農業を創った神とされ、五穀豊穣、縁結び、夫婦和合、衣食住の守護などのご利益があるとされています。

 

大己貴命おおなむちのみこと

別称:大国主命おおくにぬしのみこと

日本神話に登場する神で須佐之男命すさのおのみことの子、または6世の孫。

さまざまな文献に現れ、複数の呼び名をお持ちです。

たくさんの女神と結ばれ、多くの子どもをもうけたことから縁結び」の神として有名で、縁結びの神社「出雲大社」のご祭神でもあります。

また、国土開拓・農耕の神・医薬医療の神として崇められ、大黒天と同一視されています。

 

【ご由緒】

社記によると、今からおよそ2400年以上前の紀元前473年に創建されたと伝えられます。

第12代「景行けいこう天皇」の代に日本武尊やまとたけるのみこと」が東夷平定の祈願をなされたとされ、第13代「成務せいむ天皇」の代には、「氷川神社」と称して、大いに栄えたそうです。

「氷川」の名は、「須佐之男命すさのおのみこと」が討伐した八岐大蛇やまたのおろち伝説の元になった出雲平野を流れる簸川ひかわ」現・斐伊川ひいかわに由来しているとされます。

当社の信仰の根源には、太古から崇められた「見沼の水神」の存在があり、そこに、この地に入った出雲の神の信仰が重ねられ「大いなる宮」が完成されたと伝わります。

 

その後、平安時代にまとめられた延喜式神名帳えんぎしきじんみょうちょう(官社に指定されていた全国の神社一覧)には、名神大社として記載されています。

また、武家時代になってからも、鎌倉、足利、北条、徳川といった歴代の各将軍家からも篤く崇敬を受け、治承じしょう4年(1180年)には「源頼朝」が社殿を再建。

明治元年(1868年)には、明治天皇自らが大宮にお出ましになり、武蔵国の「勅祭社ちょくさいしゃ(天皇により使者がつかわされる神社)」と定め、四方拝の一社としています。

 

【社務所受付時間】

午前8:30~午後4:30

 

【御朱印】

・授与所にて:午前8:30~午後4:30

・御朱印代:¥500

神橋と朱塗りの楼門ろうもんがデザインされたものと、うすいピンク色に雲がデザインされた2種類のオリジナル御朱印帳があります。

*新型コロナウイルスの影響で流動的なため、事前に電話で確認することをおすすめします。

 

氷川神社 御朱印 by.仰木一弘

 

【主な祭礼】

大湯祭

前斎ぜんさい:11月30日~12月9日
本祭:12月10日
後斎ごさい:12月11日

起源は明らかになっていませんが、古くは大きな釜で湯を沸かし清めの儀を行っていたという大湯祭だいとうさいは、特殊神事の中で最も著名な300年以上の伝統をもつ祭典です。

「前斎」では、毎晩かがり火が焚かれ、この火にあたると無病息災、火防のご利益があるといわれています。

本祭の日、境内の中では「百味膳」という海川の物8種、山野の物8種が乗った御膳を用意し、本殿、摂末社あわせ百膳をお供えします。

 

また、この日に合わせて門前では酉の市も行われるため、「十日市」「熊手市」とも呼ばれています。

「飾り熊手」や「神棚」など、祝儀物を扱うお店が数多く並び、熊手は、運をかき込む、金銭をかき集める縁起物として、商売人がこぞって買い求めるようになったといわれています。

 

まとめ

「氷川神社」は2400年以上の長い歴史があり、大宮の地名の由来にもなった武蔵国一之宮の古社。また、280社以上ある「氷川神社」の総本社です。

初詣の参拝者数は200万人以上と全国トップ10入りしている神社としても有名で、大きな力を持つパワースポットとして広く知られています。

パワーの根源には、太古から崇められた見沼の水神の存在があり、そして出雲の神「須佐之男命すさのおのみこと」、「稲田姫命」いなだひめのみこと、「大己貴命おおなむちのみこと」の三神の信仰が重ねられたエネルギーがあります。

境内にも多くの摂・末社があり、ご神徳の高い神様がまつられているので、あわせて参拝されると絶大なパワーをさずけていただけるそうです。

たっぷりと時間をかけそのパワーを感じてみてはいかがでしょうか。

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