彌彦神社、鳥居、鳥居©2019 仰木一弘 wih LeicaQ彌彦神社、鳥居、鳥居©仰木一弘 wih LeicaQ

 

地元では「おやひこさま」の愛称で親しまれる彌彦いやひこ神社」は、年間参拝客270万人、初詣には30万人以上が訪れるほど、新潟県内屈指のパワースポット

背後にそびえる弥彦山をご神体(神霊の宿るもの、または象徴)とし、「天照大御神あまてらすおおみかみ」のひ孫にあたる「天香山命あめのかごやまのみこと」をご祭神としてまつります。

越後国の開拓に大きく寄与した神様として、仕事運アップ、商売繁盛などのご利益が有名です。

約4 万坪にも及ぶ広大な境内には、神様が通る橋「玉の橋」や願い事が叶うかを占う「火の玉石」など見どころが満載。

また、弥彦山山頂の奥宮は、縁結びの名所とされ、越後平野や佐渡ヶ島までも眺めることができる絶景スポットです。

 

 

【ご利益】仕事運の向上と商売繁盛のご利益が有名

ご本殿の後ろにそびえたつ弥彦山をご神体とし、昔から「おやひこさま」と呼ばれ新潟県民の心のよりどころとして親しまれてきました。

ご祭神の「天香山命あめのかごやまのみこと」は、越後国、現在の新潟県を開拓したとされる神様。

その功績から、特に、仕事運の向上と商売繁盛のご利益がよく知られています。

 

また、万能の神とされることから、家内安全や五穀豊穣、交通安全や学業成就など、さまざまなご利益があると伝えられています。

さらに、「天香山命あめのかごやまのみこと」の妃神、「熟穂屋姫命うましほやひめのみこと」も弥彦山の奥宮にまつれることから、縁結びのご利益が授かれるそうです。

 

一般的なお参りは2礼2拍手1礼ですが、当社は「2礼4拍手1礼」
より丁重に拝する心を表す作法とされています。

 

大鳥居と一の鳥居

車で神社へ向かう途中に、弥彦山を背に大きくそびえる「大鳥居」が見えてきます。

県道29号に設置されている高さ30.16メートル、柱間20メートルの鳥居は、昭和57年の上越新幹線開通を記念して奉建されたもので、建造当初は日本一の大きさを誇っていました。

なんと額束がくづか(鳥居の額のような真ん中の束のこと)は畳12枚分にも及ぶそうです。

「彌彦神社」のシンボルとしても知られている大鳥居、まずは、その迫力に圧倒されるのではないでしょうか。

 

また、境内への入口に建つのが「一の鳥居 」となります。

こちらの高さは約8.4メートルで、非常に重厚感があります。

親柱を小さな柱が支えている四脚建ての両部鳥居というものですが、親柱が少しだけ浮いているのが特徴です。

これは、雪や雨の影響で腐らないように空間を保っているのだとか。
ぜひ注目して見てみてくださいね。

 

神様だけが渡れる赤い橋「玉の橋」

「一の鳥居」をくぐると、境内を流れる御手洗川みたらしがわにかかる赤い橋があります。

「玉の橋」と呼ばれるこの橋は、神様が通るとされ神秘的な佇まいをみせています。

残念ながら渡ることができませんが、眺めているだけもパワーが感じられるスポットです。

ちなみに、古くは、御手洗川の水で手を清めて参拝していたと伝わります。

 

再生するエネルギー生命力あふれるご神木

ご祭神である  が、弥彦の地に宮居をお定めになるときに、携えられていた杖を地面に立て「ここが永住の地に相応しければ、根を生じ、芽を出して繁茂するであろう」とお告げになると、杖が大樹となり「彌彦神社」の位置が定まったと伝えられています。

それがまさしく、樹齢1000年とされるしいの木のご神木です。

また、明治45年の大火災に見舞われながら、ふたたび芽吹き、復活しています。

そんな、生命力あふれるご神木からパワーを授かりましょう!

 

「火の玉石」で願いが叶うのか試してみましょう!

手水舎と礼所より少し奥に、願いを占う石「火の玉石」が台座の上に二つ並んでいます。

通称重軽の石おもかるのいしと呼ばれ、持ち上げた時の重さの感じ方で吉凶を占うものです。

願い事を念じながら、どちらか一方の石を持ち上げてみましょう。

軽く感じて持ち上げることができれば、願い事は成就し、重くて持ち上げられなければ叶わないとされ、休日には行列ができるほどの人気スポットとなっています。

こちらの石はかなり重いので気をつけながら、願いが叶うか試してみてはいかがでしょうか。

 

「摂社・末社」へお参りしてさらに運気アップ!

拝殿の近くにある階段を上がっていくと、「天香山命あめのかごやまのみこと」の子孫にあたる神様をまつる摂社5社と、関わりのある神様をまつる末社3社があります。

摂社の中で特に草薙くさなぎ神社」は出世運を授かりたい方、すぐる神社」は勝ち運を授かりたい方におすすめです。

他に、「武呉たけくれ神社」は武運長久、「今山神社」は学問、「乙子おとご神社」は金運のご利益があるとされています。

 

末社の「二十二所神社」「八所神社」は、合わせると30社分の神様に参拝できるということになるそうです。

さらに運気をあげたい方は、こちらの摂社と末社にも参拝しましょう。

 

弥彦山の頂上にある縁結びの名所「御神廟」

本殿に参拝の後には、霊峰・弥彦山へも行かれることをおすすめします。

弥彦山全体が「神の山」と呼ばれるパワースポットで、山頂の奥宮にあたる御神廟ごしんびょうには、「天香山命あめのかぐやまのみこと」と妃神の「熟穂屋姫命うましほやひめのみこと」がおまつりされています。

ご夫婦が一緒にまつられていることから「縁結びの名所」とされ人気の場所

願いを書いた後、絵馬を結ぶ紐に五円玉を結びつけて奉納すると、さらに縁結びのご利益がアップするそうです。

 

山頂へはロープウェーに乗れば、5分ほどで到着します。

ちなみに、車で弥彦山スカイラインから山頂駐車場まで行くことも、登山道を徒歩で行くこともできます。

ロープウェイを降りた後は登山道を歩きますので、動きやすい服装で訪れましょう。徒歩約15分で山頂に到着。

そこからの眺め、越後平野が広がる大パノラマの絶景をお楽しみください。

ただし、オフシーズンの11月から4月頃までは入山できないそうです。

また、天候が悪い場合にも入山できない場合もあるので、あらかじめ確認されることをおすすめします。

 

【所在地・アクセス】ご神体「弥彦山」のふもとに鎮座

<所在地・電話番号>

〒959-0393 新潟県西蒲原郡弥彦村弥彦2887-2
TEL:0256-94-2001
FAX:0256-94-4552

 

<アクセス>

■電車をご利用の方:

・上越新幹線「燕三条駅」でJR弥彦線に乗り換え、終点の「弥彦駅」で下車
・弥彦駅より神社まで徒歩約15分
または、「燕三条駅」よりタクシー利用は約30分

*弥彦線の運行本数は1時間に1~2本ですので、事前に確認されることをおすすめします。

 

■車をご利用の方:

・関越・北陸自動車「三条燕IC」より国道289号線経由で約30分

*無料駐車場:

・神社脇駐車場:大型バス20台・普通車50台
・村営第一駐車場:普通車345台

 

【ご祭神・ご由緒】万葉集にも歌われている由緒正しい古社

【ご祭神】

社伝によれば、「天照大御神あまてらすおおみかみ」のひ孫にあたる「天香山命 あめのかごやまのみこと」は、初代天皇「神武天皇」から越後国開拓の命を受け、この土地にやってきたといわれています。

越後国に漁業・製塩・農耕・酒造などの様々な産業を教えたとされ、弥彦山にまつられ別名「伊夜日子大神いやひこのおおかみとして地域の人々から篤く信仰されてきた神様です。

「古事記」では、別名「高倉下たかくらじ」として登場されています。

 

【ご由緒】

正式な創建年代は不明ですが、日本最古の歌集である「万葉集」に詠われるほど歴史のある古社です。

社伝によれば、ご祭神である「天香山命あめのかごやまのみこと」は、越後開拓の土台と諸産業のもとを築いた祖神として弥彦山にまつられ崇敬されてきました。

また、「彌彦神社」は古来より朝廷の崇敬も篤く、「源頼朝」や「上杉謙信」などの戦国武将からも篤く信仰を集め、手厚い庇護も受けてきました。

そして、「おやひこさま」の名で親しまれている神社であり、盛んにお弥彦参りが行われてきたとされています。

 

その後、明治45年に、本殿以下のほとんどの社殿を焼失しましたが、県内だけでなく、国内外から、多くの復興の志が寄せらたそうです。

大正5年に、以前を上回るとされる荘厳な社殿が再建されました。

宝物殿には、日本一ともいわれる刃渡2.2mの巨大な太刀「志田大太刀しだのおおたち(重要文化財)をはじめとする神社の宝物が展示されています。

神社名は、正確には彌彦神社、「いやひこじんじゃ」ですが、地名から「弥彦神社」、「やひこじんじゃ」と呼ばれる方が多いようです。

 

【社務所受付時間】

午前8:30〜午後4:00

*新型コロナウイルスの影響で流動的なため、事前に電話で確認することをおすすめします。

 

【御朱印】

・授与所にて:午前8:30〜午後4:00
・ご朱印代:500円
・オリジナル御朱印帳:2,000円(御朱印代含む)

*御神廟(奥社)でも御朱印をいただくことができます。

ただし、入山できる5月~10月(日にちは年によって違うそうです)の10時から15時頃まで。

山頂に行けない時期は、弥彦神社でいただくことができます。

 

 

彌彦神社 御朱印 by.仰木一弘

 

【主な祭礼】

弥彦燈籠まつり

7月24日~7月26日

「彌彦神社」と弥彦温泉街で、毎年7月24日から3日間「弥彦燈籠やひことうろうまつり」が開催されます。

「彌彦神社」に千年の昔から伝わる最大神事は、日本三大燈籠まつりの一つとされ、国の重要無形民俗文化財に登録されている大祭です。

前日24日の前夜祭に続いて、25日は、弥彦村民が1年で最も熱くなる弥彦の夏の風物詩とも。

 

25日の夜は花火大会が行われる中、メインの県内各地の大燈籠が2基の神輿の前後に連なり、さらには、数百におよぶ小燈籠が巡行する姿が幻想的に浮かび上がります。

最終日26日には還御祭かんぎょさいの神事が行われ幕を閉じます。

 

まとめ

弥彦山をご神体とし、古くから「おやひこさま」と呼ばれ親しまれている「彌彦神社」。

万葉集にも詠われた、創建から2400年以上の歴史を有するとされる神社です。

ご祭神の「天香山命あめのかごやまのみこと」は越後国開拓の祖神として、その功績から仕事運の向上と商売繁盛のご利益がよく知られています。

さらに、奥宮には「天香山命あめのかごやまのみこと」の妃神もまつられることから、縁結びのご利益があるとされ、まさに新潟県随一のパワースポットとなっています。

境内には、生命力あふれるご神木、8社の摂社・末社など運気アップのスポットが数多く点在する「彌彦神社」へ足を運び、パワーを感じてみてはいかがでしょうか。

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