吉備津彦神社、拝殿 ©2019 仰木一弘 with LeicaQ
昔話の桃太郎にモデルがいるのはご存知ですか?
吉備津彦神社は桃太郎のモデルとなった神様がまつられています。
また、背後には、昔から神の山とよばれる「吉備の中山」があり、その山には、神秘的なパワースポットがいくつも存在します。
一品一宮(朝廷直属の宮であったことから授けられた位)の称号をもつ、古代より伝わる長い歴史と、神々しいパワーが感じられる神社です。
目次
【ご利益】
吉備津彦神社の境内には、本殿の他にも20を超える摂末社があることから、「五穀豊穣」「商売繁盛」「長寿延命」「勝利祈願」など、数多くのご利益があるとされています。
そして、当社では、桃太郎にちなんで「桃みくじ」と呼ばれる桃の形をしているおみくじが若い女性を中心に、かわいいと人気となっています。
吉備の中山にある磐座が最強のパワースポット
吉備津彦神社の裏にある吉備の中山には、吉備津彦神社が建てられる前の神社の姿とされている元宮磐座があり、それこそがこの吉備の中山の中でも強力なパワースポットとされています。
夏至の日はこの元宮磐座と、吉備津彦神社の直線上に太陽の光が昇るとされているなど、この場所が昔から神聖な場所であることがわかります。
吉備の中山にはこの磐座以外にも、古墳や、石仏、祠などがあり、吉備津彦神社の参拝とあわせて、吉備の中山を散策すると、より神聖なパワーを受けとれるそうです。
【所在地・アクセス】神の山「吉備の中山」のふもとに建つ歴史ある神社
最寄駅(JR桃太郎線(吉備線)備前一宮駅)から徒歩4分程で、立派な備前焼でできた狛犬と鳥居が現れます。
【所在地・電話番号】
〒701-1211 岡山市北区一宮1043
TEL:086-284-0031
【アクセス】
■電車をご利用の方:
JR「岡山駅」からJR吉備線で「備前一宮駅」下車、徒歩約4分
■車をご利用の方:
・山陽自動車道、吉備SA内・スマートIC(※ETC限定/利用可能時間6:00~22:00)から総社方面へ約3.5km
61号線~国道180号を右折。吉備津彦神社前交差点を左折
・山陽自動車道、岡山ICから国道53号を岡山市街方面へ約2km津島の交差点を右折、180号を総社方面へ3.5km
・岡山自動車道、総社ICから国道180号を岡山市街方面へ約8km
※無料駐車場:約100台収容
【ご祭神・ご由緒】12もの神様をまつる格式高い神社
【ご祭神】
桃太郎のモデルとなった「大吉備津彦命」
大吉備津彦命が、この地と住民を深く愛し、永住された吉備の中山のふもとの屋敷跡に社殿が建てられたのが当社のはじまりとされています。
※桃太郎の日本昔話のもとになったとされる「温羅退治の伝説」については、吉備津神社のページに詳しく記載しています。
ご祭神の他にも、相殿神をまつります。
・吉備津彦命
・孝霊天皇
・孝元天皇
・開化天皇
・崇神天皇
・彦刺肩別命
・天足彦國押人命
・大倭迹々日百襲比賣命
・大倭迹々日稚屋比賣命
・金山彦大神
・大山咋大神
【ご由緒】
吉備津彦神社が別名「朝日の宮」と呼ばれる理由
夏至(太陽の力が最も強い日)の日の出に、太陽が正面の鳥居の真正面から昇り、神殿の中にある御鏡に入ることから、別名「朝日の宮」とも呼ばれています。
これは、古代から太陽を神と仰ぎ、豊穣の発展と幸運を祈る神社として創建されたことを象徴しています。
【社務所受付時間】
※観光ボランティア(土、日、祝 10時~16時)
岡山市の観光ボランティアの方々がご参拝の皆様をご案内しています。
吉備の国のこと、吉備津彦神社の歴史、お勧めスポットなど楽しくお話してくれます。
【御朱印】
御朱印代:¥300
【主な祭礼】
□節分祭:2月3日
□子安神社大祭(こどもまつり):5月5日(こどもの日)
□磐座祭:毎年5月第2日曜日
□日の出祭:夏至の日
□御田植祭:毎年8月2日、3日斉行
※岡山県指定重要無形民俗文化財
□秋季例大祭、流鏑馬(やぶさめ)神事:毎年10月第3土曜
まとめ
吉備の中山のふもとに建つ吉備津彦神社は、太陽を真正面から迎えるよう鎮座していることなどからも、人間が昔から持っている、自然崇拝を基本とし、大自然の恵みへの感謝や、自然との調和を願う事を大切にしている神社であることが感じられます。
吉備津の神は「き(木)び(火)つ(土)か(金)み(水)」とされ、大自然の核を形成する五行(中国古来の自然哲学の思想で、万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなると考えられているもの)を示しているとされています。
このように、自然調和を大切にしている神社だからこそ、可愛い桃のお守りやおみくじなど、現在の若い世代にも愛されるような工夫にもつ繋がっているのかもしれませんね。
是非、岡山に行った際は、吉備津彦神社や、吉備の中山に訪れてみてはいかがでしょうか。